今、牛乳🥛がピンチに!ポケマル生産者さんに聞いた、酪農の現場で起こっていること。

牛乳は子供の頃から沢山飲んでるよー!乳製品は食卓に欠かせない✨そんな方も多いのではないでしょうか。そんな、毎日の食生活に欠かせない牛乳が今、大ピンチなのです。

「日本の牛乳」に起こっている現状を、ポケマルの酪農生産者さんに伺ったお声と併せてお伝えします。

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目次

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「生乳余り」はなぜ起こる?

昨今、ニュースなどでも話題になっている「生乳余り」というワード。生乳余りは様々な要因によって引き起こされています。
生乳余りは年末年始と、春先に多いそう。年末年始は冬休みや家庭での消費量が減るため、生産量は低いものの乳余りが発生しやすい状況に。春先は、牛にとっては快適な気温で生乳生産が好調になりますが、人はあまり喉が渇かない季節であることや、春休み・GWで学校給食がないため生乳余りにつながるそう。

こうして需要と供給のバランスがうまく取れないことによって、生乳あまりが発生するのですが、牛は毎日お乳を搾らないと病気になってしまうため、搾る量を増減することはできないのです。

新たな生乳余りの課題が発生

乳業メーカーでは、生乳余りが起こりやすい、年末年始と春先に賞味期限の長いバターやチーズを多めにつくることで、生乳を有効活用してきました。
しかし、数年前に起こった「バター不足」を解消するため牛を増やす対策を行ったことで、生乳生産を大幅に増やすことができたものの、その後程なく訪れたコロナ禍による需要の停滞が発生、牛乳の供給が上回ってしまう懸念が発生したのです。

需要と供給の難しさ

生乳需給は歴史的に緩和とひっ迫を繰り返してきました。酪農生産者が乳牛を増やすと決めてから育成し、乳を出すまでには3年近くかかるため、その間に世間の需要が様変わりするケースもあり、需要と供給のミスマッチが起こりやすいのです。

資材価格の高騰によるコスト増で大ピンチに

さらに追い打ちをかけるように、世界情勢の変化などによる資材価格が高騰。高騰の影響は、肥料や飼料、農業機械の燃料など多岐に渡ります。資材価格の高騰がポケマルの酪農生産者さんにどのような影響を与えているのか、実際に伺いました。

資材・資料高騰の影響はありますか?

調査対象の酪農生産者全員が、資材や飼料代金の値上げの影響があると回答しました。昨年春と比較した際の値上げ幅は、平均2〜3割程度という結果に。また、燃料代の高騰も重なって、生産コストが上昇しているという声もありました。

資材・資料高騰分を商品代金に価格転嫁できていますか?

資材・飼料高騰の影響があると答えた酪農生産者の約7割が、高騰分を商品代金に価格転嫁できていないと回答。価格転嫁できていない理由として「価格をあげて販売数が落ちることを懸念しているため」「乳価交渉を経て価格が決定するため、自身に価格決定権が無い」「資材の値上がりが続き、販売価格の調整が追いついていない」といった声がありました。

現在の状況を受けて、安価な資材・飼料への変更や、飼料の自給率の向上など経費削減に取り組んでいるほか、牛乳の廃棄量を削減するために、バター加工後のバターミルクを販売するなどの工夫もされているそう。

今後はどうなる!?

◆牛乳・乳製品のさらなる値上げや生乳の廃棄量の増加
◆酪農生産者や、家畜人工授精師、運搬業従事者といった酪農に付随する者の廃業が増えるおそれ。
◆上記に伴う、地域が衰退する恐れ。

など、影響が酪農にとどまらないことを憂慮する意見もいただきました。

[調査概要]
調査対象:「ポケットマルシェ」登録生産者

有効回答数:9件(酪農生産者)
調査方法:電話調査
調査期間:2023年1月27日(金)〜31日(火)

全国の酪農生産者さんを応援しよう!

全国の酪農生産者さんを応援するべく、ポケマルは農林水産省の「牛乳でスマイルプロジェクト」に参画しました。ポケマルにも沢山の酪農生産者さんがいらっしゃいます。おいしく飲んで、食べて消費することが支援になります!ぜひこの機会に牛乳・乳製品をお取り寄せしてみてください😊

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参考資料:農林水産省「牛乳でスマイルプロジェクト」なぜ生乳余りが問題となっているのか(PDF)

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