生きた証を持って命を終えるように

未利用魚とは、いったいどんなものかご存知でしょうか?

市場に出荷する際に、数が足りなくて1箱にならないもの。
そして最悪なのが、
出荷しても箱代、氷、手数料を取られたらほとんど利益がない魚。
誰も買う人がないからもう出さないでくれと言われる魚達です。

私の場合、刺網漁一回でこんなにあります。

昔は今と違って、この魚達も市場に出荷しても利益が生まれたのですが、
今の時代、人気魚種でないものは、わずかな水揚げ量のうちは利益が出るのですが、ちょっとでも水揚げ量が増えると、
とんでもない安値になってしまいます。

今回の漁の未利用魚を紹介すると
まず、写真の黄色くボテッとしたのがクサウオです。
身が白身で水分が多いので締まりがないのですが
普通にさまざまな調理法でたべることができます。

赤いのがカナガシラ、ホウボウ(一度は、聞いたり見たことあると思います)と同じ種類です。
一緒入ってるのが、黒ソイです。
どちらも焼いても煮ても万能です。

カレイは、アサバカレイという種類です。
今の時期は、卵が入ってるのでやはり煮付けが最高です。

昔は、肉より魚を食してたのでそんなことはなかったのですが…

現在は、肉中心になり魚の消費量自体が減り続けてます。
なので、
人気のない魚は多く流通せず安値になり、しまいに自家消費や
廃棄処分になってしまうのです。

この魚達も命あるものです。

一週間に一度でもいいので、魚を食べる回数を増やし
この魚達も市場に少しでも多く流通し、
生きた証を持って命を終えるようにしてあげましょう!

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(2016.1.11)

Writer

青森県東津軽郡外ヶ浜町

高森優

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