甘柿でも渋柿でもない柿があるんです。
公開日:2016.12.14.更新日:2020.08.19.
それは、不完全甘柿と不完全渋柿です。
「なーんだ」と思わせてしまってすみません。
福島の県北地域では、柿の樹をいたるところに見ます。桃やりんごのように柿だけの畑があるというわけではなく、他の作物の畑の端っこに数本植えてあったり、庭先に植えてあったりという具合で。なので、甘いと思って学校帰りに少し頂戴して食べたらめっちゃ渋かった!という痛い経験をした人は少なく無いんではないでしょうか。
甘柿と渋柿があることはご存知かと思うのですが、品種はもうちょっと細かく分類されます。
▲品種名渋いですよね。柿だけに
渋柿は渋を抜いて食べます。その方法には以下のようなものがあります。
- アルコール脱渋
- 温湯脱渋
- 炭酸ガス脱渋
- 剥皮乾燥脱渋(干し柿)
- 軟化にともなう脱渋(熟柿)
- 凍結/解凍にともなう脱渋
干し柿の一種としてあんぽ柿があります。福島県北地域では原料に平種無か、蜂屋という品種を使うことが多く、不完全渋柿に分類されます。そのまま食べるとめちゃくちゃ渋いですが、その先に甘みを感じることができます。
▲これは平種無。見た目では甘い品種との区別がつきません
渋柿食べたことない人には1度食べてみてほしいですね〜。
おそらく、お笑い芸人のリアクションみたいな反応になりますよ、あれは。
(2016.11.11)