イチゴを”だます”?

お盆明けにはイチゴの苗を『夜冷庫』に入れます。

夜冷庫って何なんですか?
なんでいちごの苗を冷やすのですか?
っていう質問が毎年きます。

それはズバリ『いちごをだますため』です!!
っていってもなんのことやらですよね。

詳しく説明すると、いちごに花を咲かせるためには温度と日長(昼間お日様が照っている時間)管理が必要なのです。
夜冷庫は読んで字のごとく「夜、冷やす」為の巨大な冷蔵庫だと思って下さい。

くわの農園では庫内温度を15度、夜冷の時間を夕方5時~朝の9時くらいにしています。

夜冷庫で夜間温度を15度、日長時間を8~9時間に設定することで、いちごの四季感覚をだますんです。

今まで暑い夏だったのに、その気温の変化はまるで秋~冬が来たって感じです。

いちごの定植をする(夜冷庫から出庫する)9月中旬から下旬の気温を『春』と勘違いしてビックリして早く花を咲かせなくては~ってあわてるんです。

本当はまだ秋なのに春と思わせる。
このためにいちごの苗を冷蔵庫の中で冷やすんですよ~(^^)

ちなみにこうやって夜冷庫に入れて調整したイチゴの実は、Xmasシーズンに1回目の最盛期を迎える予定です。

写真の説明
・夜冷庫です。
日中、シートを巻き上げている状態です。
夕方になるとシートを全部降ろして、冷蔵庫のスイッチを入れます。

(2016.8.29)

Writer

福岡県福津市

くわの真光

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