日本酒ブームの中で、特に注意すべきこと

小田原・足柄地域も稲刈りシーズン到来!!
だけど、僕の酒米は、まだまだ先。

稲の品種の特徴に、『早生』とか『中生』とか『晩生』ってあるの知ってます?
簡単に言うと、収穫までの時間が、短いか長いかの違い。

僕が育てている酒米『渡船』は、『晩生』。
資料によっては、『極晩生』という表記があるくらい、成長が超ゆっくり♪

だから、平野部の水路が整備された水田地帯で栽培することは困難。
だって、近隣の農家さんと成長速度が違い過ぎて…

自分は水が欲しい時に、隣の農家さんは水を切りたい…
自分は水を切りたい時に、隣の農家さんは水が欲しい…

なぁ〜んてことをはじめ、色々と問題がある。

そういう事情から、自分で水を管理できる山間部の棚田で栽培しています。

それに、せっかく栽培するなら、とことん追究したい。

近年、日本酒ブームで酒米の生産を増やす傾向が見られ、半端な品質の酒米を栽培したって埋もれるだけ。
半端な酒米で日本酒を作ったことで、自分と酒蔵、地元の評判を落とすことになる。

この点は、特に注意する。
他の生産物も一緒。

(2016.9.28)

Writer

神奈川県小田原市

檀上貴史

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