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2025立秋のおたより ※このおたよりは音声でもお届けしています。 各種ポッドキャスト、番組名「ごはんになるまで」 --- 夕立もなく日照りの続いていた奥出雲ですが、約3週間ぶりに雨が降りました。畑の野菜たちも、両手を広げて喜んでいるようです。 私たちは午後の予報と、風が湿気を帯びはじめたのを合図に、用意しておいた畑にニンジンの種を3列、急いでまきました。 思えば、天気に合わせた働き方をはじめて5年目にさしかかり、暦や空模様ばかりを気にしているうちに、時計に合わせて暮らすことが、少し苦手になってきたように感じます。 そんな中で、目覚ましをかけずに起きる朝は、特に私のお気に入りです。 どうぞ、お休みのとれる日には、ゆっくりとした朝をお楽しみください。 ぴたごらファーム 古川恭祐

2025 大暑 油断していると肌寒い寝起きから、朝霧が晴れるとほんの小一時間で真夏の暑さまで一気に急上昇、くらくらぐるぐる。そんなジェットコースター的な体感の奥出雲です。 自然栽培の畑では圃場整理・種まき・収獲・出荷に加えて最近の作業は草管理。 どのような環境を整えてあげようかというのは、もちろん野菜たちにとってでもありますが、鳥や虫、土の中にいる微生物にとってでもあり、私たち人間の体の調子と天気と折り合いをつけていく、、、なかなか難しいですが工夫しがいのある作業です。 そんなふうに、畑と呼吸を合わせる日々のなかから、今日も野菜たちをお届けしますね。野菜を手に取る皆さまとも、暮らしのリズムがどこかでふっと重なりますように。 ぴたごらファーム 古川恭祐

2025 夏至 ここ奥出雲でも暑さを感じる陽気になりましたね。遅くまで明るく、一日の作業を終えたあとでも、落ちていく夕陽を味わえるのはなんだか得した気分になります。 畑にいてたくさん汗をかくと(水分補給はしっかりと)体が軽くなる、、、この補給と排泄の関係が、大きな流れを作り出しているのだなと、体で知ることになりますね。 乾いた土に染み込んでいく一杯のお水。普段意識していないけど、たくさんの働きによって、体も畑も町も動いている。そんな想像をしてみました。 今日もまた、目に見えない何かがそっと支えてくれているかもしれない、そんなことを思い出せるひとときがありますように。 ぴたごらファーム 古川恭祐

2025 小満 日中の気温がぐんぐん上がるようになり、合わせて過ごしやすくなりました。お昼ごはんの後にゴロゴロするのが幸せな季節です。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか？ ぼーっとしたり、読書の時間をとったり、身体を動かしてみたり、いろんな方法を試してみますが、知らずのうちに家や外の仕事に頑張りすぎてクタクタになってしまいますね。 野菜の土を水とタワシで落としたり、食べれるかどうか、そっと包丁を入れて硬さを確かめたり。ニンジンを生でガリっと味見して、、、あーだこーだ。 そんな事が少しの息抜きになればいいなと、日々野菜セットをお送りしています。 筍が2日くらいで1mほども伸びる姿を見ていると大地に気が満ちていくのを感じました。 そんな自然のうつろいを、野菜と一緒に味わっていただけたらと思います。 ぴたごらファーム 古川恭祐

2025 立夏 地域の田植えが中休み、昨日までのにぎわいから打って変わってのどかで静かな午前。朝ごはんのあと、戸口に吊るしてある風鈴の音に応じて"夏が来るなぁ"と頭でつぶやく。 この春は山菜を野菜セットに入れる取り組みをしています。 季節限定の筍など慣れていないと、食べ方の難しいものもありますから、いろいろとお料理の際に食べ方を工夫したり試してみたりを楽しんでいただけたら嬉しいです。 地の方でもシーズンに一度、食卓にあがるくらいであまり食べなくなってきているらしいので、私たちでモリモリ食べてやりましょう。 山が新緑に、藤の花が咲き、カボチャも芽を出し、こんな季節を"夏めく"と表現するみたいです。なんかいいですね。 ぴたごらファーム 古川恭祐

春の節気としては最後となる穀雨の時季になりました。みなさんの住まわれている地域ではどのような春の様子が見られますでしょうか。 ここ奥出雲では冬から春にかけての季節の歩みがとてもゆっくりで、ついこの前に桜が満開となり、今日(4/21)はしだれ桜が満開となっています。まさに、春らんまんという言葉がぴったりな陽気です。 ここでの生活をしていると二十四節気がとても身近に感じられます。穀雨の時季にはこの辺の田んぼでは水が張られ、それに合わせてカエルが一斉に鳴き出し、コウノトリなどの渡り鳥に代わってツバメがお家に適した場所を探している姿を見かけるようになります。 あたたかい雨が沢山降ってくれると、夏野菜やお米が芽を出してくれるかなぁと私はウキウキします。 雨の日の楽しみはありますか？ ひと雨ごとに道端で育っている野草もぐんぐんと大きくなりますね。そんな姿を見られるのも、この時季の楽しみです。 ぴたごらファーム 古川和美