北村広紀 | 自然栽培園 北村
2026.7.22「食は、未来への投資」——40年無農薬・無肥料を貫く、私たちの草刈りの流儀
こんにちは。 田植えが無事に終わり、田んぼを渡る風が心地よい季節になりました。
今、田んぼでは田植え後最初の「草刈り」の時間を迎えています。
アゼや川端、道端に青々と伸びた草を、エンジン付きの草刈り機で丁寧に、一歩ずつ刈り進めています。 ほんの少し前に刈ったばかりの場所も、気づけばもう30cmほどに。 この圧倒的な生命力を肌で感じるたび、自然の持つ大いなるエネルギーに畏敬の念を抱かされます。
なぜ、私たちは「非効率」を選ぶのか
私たちの田んぼでは、除草剤をいっさい使用していません。 それは、田んぼの中だけでなく、外側のアゼ(畔)も同じです。
除草剤を使えば、一瞬で草は枯れ、作業は驚くほど楽になります。 しかし、私たちはあえて、人の手で刈る道を選び続けています。
さらに、アゼに張ったマルチシートの際に生える細かな草は、機械を使うとシートを傷つけてしまうため、一株ずつ「鎌(かま)」を使って手作業で取り除いていきます。
一本一本の草と、じっくり向き合う時間。
効率だけを追い求める現代において、これは一見、時代に逆行する「非効率な作業」に見えるかもしれません。 しかし、40年という歳月を無農薬・無肥料の自然栽培に捧げてきて、確信していることがあります。
「本当に価値のあるものは、目に見えない手間と時間の中からしか生まれない」ということです。
豊かな生態系を、未来へつなぐ
除草剤を使わない私たちの田んぼの周りには、四季折々の美しい野の花が咲き誇り、数え切れないほどの多様な生きものたちが息づいています。
私たちにとって、草はただ排除すべき「敵」ではありません。 適切に管理しつつ、自然と共生していくための、大切なパートナーのような存在です。
私たちが育てる自然栽培のお米は、単なる「消費される農産物」ではないと考えています。
自然を敬い、土を育み、水を守り、そして次の世代へ豊かな環境をつないでいく——。 そんな目に見えない祈りや想いが、一粒一粒の輝きの中に込められています。
「食」は、ご自身と地球の未来への投資
「身体は、日々口にする食べ物でつくられている」
だからこそ、毎日いただくお米が「どのように育てられたか」という背景、その一粒が持つストーリーに価値を感じていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
食を選ぶことは、ご自身の健やかな未来、そして持続可能な美しい地球の未来へ投資することでもあるのです。
今日も田んぼでは、愛おしい草たちと向き合いながら、一歩一歩、丁寧に歩みを進めています。
今年も、皆さまの特別な食卓へ、本物の美味しいお米をお届けできる日を心から楽しみにしています。
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