渋江和彦 | 那須高原こたろうファーム
2022.02.15「茎ブロッコリー」はブロッコリーなのか・・・
茎ブロッコリー、スティックブロッコリー、スティックセニョールなどなどいろいろな呼び方がありますが、品目名は「茎ブロッコリー」
さて、ブロッコリーとはいっているくらいだからブロッコリーなんでしょ、ということですが、この野菜は「ブロッコリー」と中国野菜「芥藍(かいらん)」の交配種。
芥藍(かいらん)ってなに?
アブラナ科の中国野菜で、英語名は「チャイニーズケール」
ややこしくなるので「ケール」かどうかは置いておきます。
自分が作ったことないので正確なことは言えませんが、菜の花のイメージ。そして菜の花だけにちょっと苦みがある。
中国の南の方や台湾あたりでよく食されているようです。
もしかしたら中華料理屋さんとかですでに食べたことがあるかもしれませんね。日本でも栽培されているので。
藍はあいぞめ(藍染)のあい。この場合はタデ科の植物。
芥藍はアブラナ科、ちなみに甘藍(かんらん)はキャベツのこと。
突っ込んだ話はまた今度にします(笑)
この茎ブロッコリー、よく見かけるようになったと思います。
おいしいし、調理しやすいので人気商品のひとつ。ブロッコリーももちろんおいしいですけど、包丁入れてバラすという手間があります。けどこちらはそのまま使えます。
もちろん大きすぎたらカットしたりもしますが。
収獲は主となる茎と葉の茎の股の部分から伸びたわき芽を収獲します。収獲した状態そのままで販売。
畑に本葉5枚程度で植えて、収獲までだいたい50日。
最初は真ん中にちいさいブロッコリーができます。
その小さいブロッコリーを100円玉から500円玉程度のときに収獲。この収獲したものはブロッコリーのばらした状態のような感じで、茎も短いです。
この先端を収獲すると、不思議不思議、どんどんわき芽が伸びてきます。
植物ホルモンの関係なんですが、成長している先端をカットすると、生き残ろうと勢いよくわき芽が伸びてくるんですよね。
1株からどれくらいとれるかというと、これはどれだけ長期間でとるかによります。結構泥はねから入る病気に弱いのが難点。
とはいえ、10~20本程度は収獲できます。うちはもっととってると思いますが・・・
ブロッコリーは個人的に茎がうまいと思っているくちですが、茎ブロッコリーも茎がおいしいです。というか、茎を食べる野菜ではあるんですけどね。
さすがに生は食べられますがきついかな。先端のつぼみの部分だけならサラダにちらしてもいいかもしれません。でも、火を通したほうがいいかと。
茹でる、焼く、素揚げ、天ぷら、炒めもの
結構万能野菜。なべの具材としももちろん美味しいです。
袋から出して洗って軽く湯がくだけでも、マヨネーズなんかつけたら最高のおつまみ、おかずになります。
仕事から疲れて帰ってきて、あまり手を加えずに調理したいというときにぴったりかもしれませんね。
ただ、ブロッコリーと一緒で、比較的足の早い野菜なので、なるべくフレッシュなうちに食べてください。
盛夏と真冬を除けばたいてい売っているかと思います。
こたろうファームでは5月下旬か6月に販売予定です。まだ先ですがよろしくお願いします(笑)
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