農家さんをコレクション!話題の「農カード」って?主催農家さんに聞いてみた

ポケマル上でたまに見かけるようになった「農カード付き」と記載のある商品。

いったい「農カード」って何?食べられるの?きっとそんな疑問を持った方もいるでしょう。

▲「農カード」で検索すると61商品がヒット

調べたところによると、ポケマルに登録しているある農家さんが発案者となって取り組みが広まり、現在多くの農家さんが「農カード」を所持・配布しているらしい・・・

というわけで、「農カード」とは何なのかに迫るべく、プロジェクトを率いる農家さんにお話を聞いてきました!


「農カード」ってなんですか?

▼今回取材に応じてくれた「農カードPROJECT」運営チームのお三方

小川浩康さん(おがわ農園)

愛知県田原市のミニトマト専門農家。「農カード」の発案者。「農業を盛り上げる」などをキーワードに活動


西垣誠さん

岐阜県本巣市の柿農園の5代目として、富有柿を生産する。「富有柿といえば岐阜」を認知してもらうために精力的に活動中。


川合秀一さん

北海道余市町でミニトマトやぶどうを栽培。地元のいいものを広めるために加工品(ジュース)にも力を入れる。


ーーまず、「農カード」とはどんなものか教えてください!

西垣さん:
農家さんの写真と活動県、名前、農園名、作物が載っていて、「どこで何を作っている農家さんなのか」という情報、そして裏面にはQRコードがあってその農家さんの作物を買えるサイトに飛べるようになっている、そんなカードです。

川合さん:
農家にとっての一種の販促ツールですね。

小川さん:
農家がネット通販の商品に同封したり、マルシェや農業体験で来たお客さんに配布したりといったことを想定しています。

お客さんはトレーディングカードのような感覚で楽しく集めながら、農家さんや農産物に興味を持ってもらえたらと思っています。


ーーなぜ「農カード」を始められようと思ったのですか?

はじめは、私が青森県の漁師さんが「漁師カード」というのを作っているのをみて、これの農家版を作ってみたいと思ったのがきっかけです。

私はもともと「農業を盛り上げる」ことをキーワードに活動していることもあり、農業・農家って楽しそうだな、と一般の人にも感じてもらえる一つのツールになるのではないかと思いました。

▲小川さんのオリジナルTシャツに書かれた想い

今、コロナでものが売れづらくなっている一方、産直のネット通販は伸び、農家とつながる喜びを知る消費者の方も増えてきているのではないかと思っています。
これまで「野菜は野菜」としか見ていなかった方も、食や生産者に興味を持ついい流れがきていますよね。

そんな中で、農カードがさらに生産者と消費者が繋がる良い潤滑剤になるのではと考えています。


ーー発案から実現まではどんなふうに進んでいったのでしょう?

私が最初にツイッターでつぶやいたのが8月11日だったんですよね。



その時に西垣さんと川合さんがすぐに反応して協力してくれることになりました。

デザインは西垣さんが考えて、それをツイッターで公開していくと周りの農家さんからも「面白いね!」って反響があって。



思ったよりも「作りたい!」っていう声も多かったので、そこからは熱が冷めないようスピード重視で枠組みを作っていきました。


それで8月22日には応募を開始。



想像以上に応募が集まったこともあり、一旦8月31日で第一弾の応募締め切りとすることにしました。

ちょうど2020年(フレフレ)8月31日(野菜の日)ということで語呂合わせも良いですし、農業界を盛り上げる記念の日となればいいな、という思いもありました。


ーーすごいスピード感ですね!反響も想像以上だったのですね。

応募のあった方から随時制作を進めていったので、参加農家さんがツイッター上で「農カード発注したよ!」と発信してくれたことでさらに反響が広まって、結果的に第一弾で71名という想像を超える数が集まりました。



ーー今後の農カードの展開は?

一旦お試しということで第一弾は締め切ったのですが、体制を整え次第、第二弾の募集も行っていきたいと思っています。

また、ちょうどつい先日公開したのですが、農カードPROJECTのホームページができました!
これまで農カードを持っている農家さんの一覧がなかったのですが、ここに情報を集約して、各農家さんの販売サイトへも飛べるようにしました。

農カードPROJECTホームページ

他にも農カードのコンプリート率による特典や、「農カレンダー」などなど、たくさんのアイディアがあるのですが、どれもお金が絡んでくる話なので、慎重に検討していきたいなと思っています。


ーー農カードで目指していることを教えてください!

農家って同じ作物を作っている者同士はライバルという面もありますが、農カードでは農家みんなで一緒になって盛り上げていこう、という想いがあります。

これまでも個々で農業を盛り上げよう、という人はいましたが、これをきっかけにみんなで繋がって農業の魅力を伝えていけたらと思います。

農カードは、農家が主体になって動いていますし、まず「農家ファースト」という想いでやっています。

それぞれの農家は販売先や販売方法も様々ですが、農家みんなで輪っかになって取り組みが広まり、最終的には各農家に利益が還元していけばいいなと思っています。


ーーありがとうございました!


***


「『農カード』は農家自身で農業を盛り上げるプロジェクト。」そんな想いが伝わってくるインタビューでした。

農カードPROJECTの公式ツイッターはこちら👇

>農カード付きの商品をみる

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