みかん堆肥の黒にんにく

まつさか農園が作っている黒にんにくの特徴はなんといっても「甘い」です。 みかん農家だからか、味へのこだわりはかなり強いと自分でも思います。 黒にんにく特有の風味やちょっとした苦味はありますが、それ以上に甘味と旨味を感じる出来だと（がっつり手前味噌ではありますが）思っております。 では、どうやって甘い黒にんにくを作っているのか、少しご紹介させてください。 〇栽培について 甘い黒にんにくを作るためにはまずは原料となるニンニクからこだわっています。 みかん栽培において「みかんを美味しくする」と言われる液肥をジャブジャブ使ったり（光合成細菌やカツオエキス、有機酸カルシウムなど）、みかん堆肥や山椒のタネで土作りをしたり、とにかく美味しさ重視で６か月間がんばりました。 〇製造について まつさか農園では、酸味が出る発酵を使った黒にんにく製造ではなく、にんにくが元から持っている酵素を使った黒にんにく製造を行っています。 特にこだわっているのは小ロットでやる事です。 外部の気温や湿度でもにんにくの反応は変わりますし、黒にんにくを作る窯の外側と内側でも酵素の働きは変わってきます。 それらをバランスよく整えて調整するためには小ロットでの製造が必須なのです。 まつさか農園では1kgずつの製造を行い、ロットごとに味見をして製品になるか廃棄になるかを判断しています。 〇黒にんにく自体の話 黒にんにくについては日本人が発明し、海外でもBlack Garlicとして有名です。海外では皮を剥かれて瓶に入っていたり、ちょっとした薬のような扱いです。 日本では含まれる多くのアミノ酸を理由に健康食品として知られているかと思います。 しかし、まつさか農園は黒にんにくを健康食品とは考えていません。 というか、健康に良いかなんてわかりません(笑) 健康に良い部分もあるでしょうし、食べ方を間違えたら健康に害する事もあると思います。食べ物ってそんなものです。 それよりも「美味しいモノ」としての黒にんにくをお届けしたいと思うのが「まつさか農園流」だと思っています。 ぜひお試し頂ければ嬉しいです。