「お米について」興味のある方はご覧ください。
私のこれまでの知識経験を使って、私の自己責任で皆さんに参考になればと簡単に書いてみました。
(1)美味しいお米の見分け方
①品質と食味は関連するのか?
まず、品質規格について・・・
現在の農産物検査制度は穀物が主で、1等、2等、3等、規格外に検査員により各付けされます。ちなみに整粒(良品)が70%あれば1等です。未整粒/被害粒には、未熟米・茶米・腹白・心白・胴割(精米時に破砕しやすい)・発芽・カメムシ被害粒(精米時黒い斑点)など専門的な項目があります。
特に最近全国で問題になっているカメムシ被害斑点米は、1000個に1個までなら1等となります。実際、私どもでも1等の上中下も使います。
精米(表示)には、どのランクの原料を使用したかの記載義務はありませんが、産地や年産、精米月日(又は月の上中下旬)、販売者・連絡先を表示しなければいけません。
但し、現在、品種名は検査を受けたものでなければ表示できません。
また、これまでお米のように不正が多かった農畜産物にはトレーサビリテイ―法(平成22年施行)により取引等の記録を作成・保存する事が義務付けされました。
そのように、お米に関しては他農産物に比べ非常に厳しく取り締まられていますが、販売は届け出さえすれば誰でも販売出来るようになりました。
野菜や果物は産地表示だけで済むのですが・・・・
じゃあ、品質が高いほど美味しいのか?
簡単に言って、品質が高いから美味しいとは限りませんね
しかし、食味を低下させる未整粒(不良品)が多いと食味は低下します。収獲時期を逃した未熟米や死米(生育途中で枯死した粒)等ですね。
精米に中に白い粒が多すぎるのは遠慮したほうが無難です。
じゃあ、良品を100%にしたら美味しいのか?
これまで、幾度か機器を使って100%に仕上げ試食しましたが
確かに食感は素晴らしいですが、本当に美味しいのか?疑問が残りました。
一番食味に影響を与えるのは「適期収穫」のようです。
みなさんは、収穫時に緑透きとおった玄米は未熟と思われるでしょうが、検査では良品なのです。青みがある玄米も月日が経つにつれ飴色に変わります。
適期に収穫した未熟米が少し入ったほうが美味しいのかもしれませんね。
残念ながら、精米でそれを判断するのは難しいです。
こんなことを言うとパッシングを受けそうですが
トウモロコシも枝豆も未熟だから美味しいんですよね・・・
続きはまた・・・・酒井