アオサは地磯に住み着いた天然の胞子(種)を網に付着させます。数日間、安静にして落ちつかせて網を養生場に移動させてます。
今日は、風雨が強くてお休みにしたので娘の一週間健診にいってきました。
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【業界の裏話】
農業は農協、漁業は漁協という所で収穫した物を仲買さんに販売します。そうすると一般的に仲買さんからいくつかの仲卸を経て全国へと販売されます。
世に言う大規模流通ですね、商品が規格内であれば一括で販売できますし、物流においても一度に大量に運搬するのでお安く店頭に並びます。
規格内であれば全て買い取ってもらえるので生産者にとってはメリットですが、当然に供給が増えれば(収穫量が需要を上回ると)、生産者には価格決定権がありませんので赤字になるデメリットもあります。
だからポケマルのような生産者直売に生産者は参加するのです。つくっても損が出たら作らない方がいいし、生活できませんから。
この場合の消費者さんのメリットとしては、とにかく鮮度がいい(アオサは乾物ですがデリケートで鮮度は大事なんですよ)、またその作物を生産している一番の専門家(生産者)に直接わからない事を聞ける等、ですね。
少し話がそれましたが、
今日の裏話は…生産者が直接、消費者さんに販売することを違法に規制している農協や漁協があるのです(全ての地区ではありません)。
直販してる生産者にあらゆる手段で圧力をかけてきます。時には同業の生産者を言いくるめて圧力を掛けたりもします。どことは言いません。
このような事象が第一次生産現場の発展を妨げていると私はおもいます、国もこの問題を大きく見て規制改革会議からも「生産者の直販を規制するのは独占禁止法に当たるので、是正しなさい」との旨の通知も出ています。
今年は、黒海苔の日本一の生産を誇る有明の漁協にも公正取引委員会が入りました。
すごく小さいニュースとしか取り上げられていませんが、私達にとっては凄く大きな一歩です。
一番は生産者の意識改革が必要だと感じますが、私達の業界でもほとんどが高齢生産者ですので、いくら説明しても今まで何十年も縛られてきた呪縛は解けないのが現状ですね。
だから、儲からないから子供にも継がせない、今は良いけど20年後には、アオサももっと高級になるのは目に見えています。
私はポケマルに参加してから色々と考えが変わりました。一円でも安くスーパーで探していた自分が、実は自分の首を絞めていた。
第一次生産に限らずです。貴方の仕事が安く買われてるから貴方のお給料も上がらない。
それが日本の問題です。
お給料を上げるのが先か?
物価を上げるのが先か?
物価上げてお給料上がらないのはなぜ?
世界で日本が生き残るにはどうしたら良いか?
今日は寒いから、おでんにしました