〇草生栽培園の完熟甘夏（川野夏橙　カワノナツダイダイ） 甘夏といえば貴重な夏の国産柑橘として有名な柑橘です。 １９５０年頃に品種登録された歴史のある品種で当時は酸味の少ない夏ミカン（又はナツダイダイ）として発見されて増やされてきました。 和歌山県の有田地方では甘夏を夏ミカン、夏ミカンをスイナツ（酸い夏）と呼びます。 とても甘そうな名前の甘夏ですが、最近の品種に比べると比較的酸味のある品種になります。 「あまーい！」というよりは酸味と甘味どちらもある古風な柑橘の味といえます。 〇樹上完熟へのこだわり まつさか農園では甘夏の良さを引き出すために色々な工夫をしてきました。 肥料を変えてみたり、剪定を変えてみたり、最新のバイオスティミュラントを使ってみたり・・・ でも、結局一番良かったのは樹上完熟でした。 ４月の終わりから５月の始まり、みかんの花が咲き始める少し前まで樹上完熟。花芽の状態から数えるとほぼ３６５日を樹の上で過ごした果実は酸味が和らぎ甘夏特有の風味がたちはじめます。 花が満開を迎えてしまうと花に養分を持っていかれてしまい、味が落ちると言われていますのでタイミングはとてもシビアに思います。 樹上完熟した美味しい甘夏はデコポンに匹敵する、と地元の篤農家さんは仰います。 個人的には「いや、それはさすがに・・・」とは思うのですが、濃厚な甘味では圧倒的にデコポンが勝つものの、甘夏の爽やかな風味は確かにデコポンには出せない個性なので、好みによっては良い勝負をするのかもしれません。 〇冷蔵貯蔵による貯蔵・追熟 まつさか農園では樹上完熟からさらに冷蔵による貯蔵・追熟を行います。 皆さんのお手元に届くまでにも少しずつ果実内のアミノ酸は変化して独特な風味を醸し出し始めます。 温度５～８度、湿度８０～９０％、あとは換気。柑橘の貯蔵に対して適した条件を用意してあげれば柑橘はどんどんと美味しくなっていきます。 皆さんももし多めに購入されて一気に食べきれないときは「スーパーの袋に封をせずに少しだけ口を開けて冷蔵庫に入れる」形で冷蔵してみてください。 冷蔵庫の状況にもよるのですが、まずまず良い環境になるかと思います。 〇カワノナツダイダイとサンフルーツ（田ノ浦オレンジ　又は　 新甘夏） まつさか農園の甘夏はカワノナツダイダイを栽培しているのですが、なぜかサンフルーツとよく間違われます。 サンフルーツは新甘夏とも呼ばれ、カワノナツダイダイの枝変わりで生まれた酸抜けの早い品種です。 カワノナツダイダイがゴツゴツして丸っこい姿をしているのに対してサンフルーツは少しスベスベして平べったい姿をしています。 八朔もそうなのですが、まつさか農園の管理をするとなぜか表面がスベスベして平べったい形になります。 なぜなのでしょう、とても不思議です。 一応、サンフルーツではなくカワノナツダイダイです・・・（＾＾；） 〇家庭用とは 多少のキズや病気の被害がある場合がありますが、基本的には汚い物は出荷の段階で外して処分しております。 しかし、あくまで家庭用ですので贈答用にお使い頂くのはご遠慮下さればありがたいです。 家庭用というご理解を頂ける方への贈り物でしたら自信をもって発送出来ます。 〇贈答用とは 大事な方へのお気持ちが伝わるよう、品質の高い個体を丁寧に梱包して発送させて頂きます。 収穫された柑橘の中から特に優れた個体を選んで箱詰めするので品質が安定している事が特徴です。 〇着日指定をしないといつ届く？ 基本的に月曜と木曜が発送日になりますが、出来るだけ早く出せるように作業の余裕が出来れば出荷致します☺️ 〇サイズについて ・２L 102mm～109mmを２Lとしています。八朔の３Lと同じサイズ感で手に少し余るくらい大きいです。 甘夏は手で剥くよりも包丁でカットして食べる方が簡単なので大きいサイズをオススメしています。 ・３L 109mm～ 生産者によっては115mm以上を４Lとする方もいますが、まつさか農園では109mm以上は３Lとしています。 とはいえ、だいたい109~115mmの間かと思います。