絡みつくむ旨み、シシリアンルージュ

　「美味しいトマト」と言われると糖度が高く、噛むとプリッとジューシーな甘味を感じるトマトを想像しませんか？シシリアンルージュはそんなトマトとはちょっと方向性が違う「調理・加工用トマト」です。 　日本ではサラダなどで生食することが多いトマトですが、海外では加熱調理にも使われます。シシリアンルージュはその名の通りイタリア・シチリア島で生まれたトマト。果肉が程よく柔らかく、余分な水分が少なく濃厚な味わいのクッキングトマトです。ミートソースのトマトソースを自作してみませんか？シシリアンルージュトマトを使えば市販のものとは比べ物にならないフレッシュな香りと深い味わいのミートソースパスタがご家庭で作れます。うちでも初めて食べた時は鳥肌もんでした！もっと簡単に楽しむには、湯むきしたシシリアンルージュをフライパンで塩とオリーブオイルで炒めるだけ！オリーブオイルとの相性抜群で絡みつくような旨さです。冷えた白ワインのつまみにいかがですか？ 　シシリアンルージュは栽培も他のトマトとは違います、一般的に雨を嫌うトマトは雨よけやビニールハウスで作りますが、こちらのトマトは「ソバージュ栽培」という栽培方法で作ります。ソバージュ＝sauvage：野生という意味の栽培方法、通常枝を2本くらいに制限して栽培するのに対しソバージュは枝数をあまり制限せず、トマトの赴くままに野生のような状態で育てます。2m以上のアーチに張ったネットにはトマトの枝が絡みつき「トマトのトンネル」を作ります。自分の歯でできた日陰のおかげで日焼け・割れを防ぎ育つ野生のトマト・シシリアンルージュ、濃厚な旨みは野生の持つパワーの濃縮です。またシシリアンルージュは栄養価も優れます、一般的な大玉トマトに比べ抗酸化作用を持つリコピン（老化防止）は8倍、プロリン（コラーゲンの主成分）が６倍、グルタミン酸（旨味成分）が３倍です。美肌作りにも効果のあるトマトです。 　当地は岐阜県の白川町のなかでも標高が700mと高く、昼夜の温度差がより強い野生トマトを育てます。プチット噛んで甘いトマトも美味しいですが、一味違ったトマトを楽しんでみませんか？当農園では無農薬・無化学肥料で自家製の高品質堆肥を使って栽培しています。「生で食べるなんてもったいない」シシリアンルージュ一度お試しください。 #トマト