黒潮香る三重県熊野地方からお届けします。 日本人には昔からおなじみの温州みかんは、ハウス栽培や貯蔵みかんも含めるとほとんど一年中手に入れることができる定番の果物ですが、なんと言っても秋から冬にかけての露地みかんがメインシーズンです。 その中でも最も収穫の早い「極早生みかん」は、9月中旬頃から旬の走入として果皮が緑色をした状態で店頭に並んでいる品種です。 【完熟極早生みかん】 「青切りみかん」などと呼ばれるこの時期の極早生みかんは、さっぱりとした甘味と酸味さが夏の疲れを癒やしてくれるとされ好まれる方も多いのですが、果物本来の味としてはやはり未成熟なものです。 北東農園ではみかん本来の味を楽しんで頂くために、しっかりとした着色と十分甘みが乗ってからの完熟収穫を行っています。 成熟期が早い極早生みかんは甘みが乗り難いと言われていますが、北東農園では有機質肥料やミネラル、アミノ酸などをしっかりと効かせたうえで、地面をシートで覆い、根が余分な水分を吸収しないようコントロールすることで美味しいみかんに仕上げる「マルチ栽培」という手法で作っています。 極早生種特有の酸味も残っていますので、他の品種には無い味わいを感じていただけると思います。 【北東農園みかんの内容】 1.　水はけの良い痩せた土地で作っているため実は小さめです。 2.　手選別で選んだ2S～Mサイズ混合です。 3.　直接腐敗につながらない小さなキズは排除ししていませんので外観の悪いものも入っています。 4.　たまにデコボコしたみかんが入っています。これは夏場に強いストレスを受けたときに出来るもので、その見た目から「菊みかん」などと呼ばれ美味しいみかんの証とされています。 【2021年の作柄】 たくさんの雨が降った梅雨とその後の猛暑、そして梅雨に逆戻りしたかのような9月を過ごしたみかんにとっては、今年も過酷なシーズンとなりました。 全体的な味の評価としましては、10月時点で昨年と同等か少し下回る状況となっていましたが、例年よりさらに収穫を遅らせてしっかりと美味しくなるまで待ちました。 そしてその中から厳選して収穫し、美味しいものだけを選んで箱詰めしています。 【収穫や発送について】 味にばらつきが出ないように管理を徹底するため、収穫から発送まですべて私自身が行っていますので、一日の収穫量が少なく、ご注文からお手元に届くまでお時間を頂く場合がございます。何とぞご理解をいただけますようにお願いいたします。 ＜保管方法＞ カビなどを防ぐために、箱から出して風通しの良い日陰で保管して下さい。 ＜酸っぱいなと感じたら＞ 果皮のデコボコしたものや小さいものは酸味が強く残っている場合があります。 酸味は日にちとともに少しづつ抜けてきますので、大きめで柔らかいものから召し上がって下さい。