【あなたにバトンを渡します。】
農民イシハマから、新しい出品のお知らせです。「ボタンを押すと、栃木の若者からお米が届く。」今回は1kg、2kg、3kg、5kg、10kgの中からお好きな量をお選び頂けます。
あなたがスマホやPCに現れるボタンを押してしばらく待つと、あなたの家の前に箱が届く。その箱を開ければ中にお米が入っています。起こる出来事は、それだけ。気付いた時には、もうそこにある。現代を生きる僕たちにとっては当たり前の事。どこで生まれたのか、いつやってきたのかわからないけども、道路にはたくさんの車が走っている。コンビニに行けばたくさんのモノが棚に入っている。これらは突然空気中から湧いて出てきたわけじゃなく、誰かが作ったからそこに存在します。
僕にとって米作りは生まれた時からの生活の一部で、当たり前の日常です。しかし、僕の日常も、誰かが作ってくれたもので成り立っています。僕にはトラクターもスマホも作れません。でも、いつのまにか手元に存在しています。その道に詳しい人やその力がたくさん集まり、この世に作り出されたからです。僕はたくさんの人からバトンを受け取っています。たくさんの見知らぬ誰かから受け取った力を借りて、僕はお米を育てています。そのお米が新たなバトンとなり、あなたの元へ届く。
僕にできることは、手元にあるたくさんのバトンの力でお米を育てること。育つまでの物語を語ること。その先に何が起こるのかは分かりませんが、僕は僕にできることを全うしていきたい。農民という生き方も、米作りができる環境も、受け継げる人が限られているから。
あなたが「玄関を開けると目の前にお米がある」という状況に遭遇しているのを、僕は直接見る事ができません。しかし、僕はその事実に参加しています。
あなたはお米を受け取ります。しかし、お米がやってきたいきさつを直接見ることはできません。しかし、手元にはお米があります。
お米は、僕からのバトンです。僕のバトンパスはそんなに上手くありません。それでも、これから上手く渡せるように、せっかくなら楽しく渡せるように努力しながら、たくさんのバトンを手に自分らしく走ります。
次のバトンをあなたに渡します。ボタンが押されたら、「受け取ります」の意識が僕に届きます。僕は「運んでくれる人」にお米を渡します。そして「お米を食べてくれる人」、つまりあなたに届きます。
ボタンを押すと、栃木の若者からお米が届く。その先の物語を作るのは、あなたです。
(...この手書きポップもバトン?)