いつも購入してくださるお客様から
先日、コメントいただきました。
あるサイトでは、通常よりも安く設定した価格で出しており
そのことについて
“赤字になって、もし小川さんがお米を作れなくなるようなことになったら、
消費者として困ってしまいます!!!”
と、すごく嬉しいご意見をいただきました。
自分がどうして農業をしたかったか
改めて思い返すきっかけをもらいました。
ありがとうございます!
私はずっと自然食品の流通業に関わってきました。
そこでは、市販のものより倍以上するもの(とくに加工品は)を扱っています。
高いわねぇ。
と、よく言われます。
普段、生活していく中で私たちは“価格”を重視します。
生活にお金がかかるのですから当然です。
もちろん、自分もそうです。
でも、その値段ってどうやってつくのか。
本当に高いの?
自分で作るとよくわかります。
野菜一つにとっても成長するのに時間がかかる。
ということは手間がかかるんです。
葉物でさえ20日以上はかかります。
お米だと8ヶ月くらい
土管理、種まき、除草、収穫、梱包、出荷
簡単に挙げてもこれだけの作業を経て私たちの手元に届きます。
それが5kg 1,500円とかでスーパーに売ってたりします。
袋代、箱代、スーパーへのマージン、輸送費、等々を差し引くと農家の手元にいくら来るか。
そして、お米を作る経費を除くと・・・
多分、無いでしょう。
じゃあどうするか
たくさん作って単価を安くする
たくさん作るにはなるべく手間をかけないようにする
手間をかけないようにするには除草剤、化学肥料を使う
という悪循環
実際に経費の計算を毎年していますが
販売サイトを利用しないで
個人販売で最低500円/kg
で、販売しないと経費の回収はできません
この価格で販売しても自分の人件費は出てきません。
それでもやりたいと思ってやっているのは
どんなものを使って
除草剤を使わないで育てているかは
自分でやっていればわかるから
安心できるから
一番間違いないから
自己紹介で書いたけれど、
私は農薬や化学肥料を否定はしません。
だってこの世の中がそのおかげで便利になったから
でも、使わなくてもいいものをあえて使う必要性は無い
使うことによっての影響はまだ誰もわからないから、
そういったわからないものは使わないというのが私の考えです
価値も人それぞれです
生活があるから安いのを購入するのも当然
でも、たまにふと立ち止まって
購入するその商品の裏側はどうなっているのかを考えてもらえらたと思います
たとえばもやしが35円って?
袋代、輸送費、マージン考えてもその価格で儲かるの?と。
購入する=その販売者、製造者を応援する
ことに繋がります
この人なら信頼おける、この商品の製造元を応援したい、頑張ってほしい
と、いう気持ちを少しでも持って商品を購入すると
少しずつ世の中が変わっていくのではないかなと思います。
お客様の声を受けて、改めて思ったのは
本来であれば、自分が作って、その余剰分を皆さんにおすそ分けする
そのくらいでいいのかもしれません。
ちょっと背伸びしすぎて頑張りすぎちゃったかな
少し、考え直して規模を小さくして
自分の原点に返ろうかなと思っています。