滋賀県大津市

駒井健也

フィッシャーアーキテクト

琵琶湖天然、コアユ、フナ、ニゴイ、ホンモロコ等数十種

滋賀県で生まれ育ち、琵琶湖の風景と淡水ならではの山から琵琶湖までの自然と人との密接な暮らしをしながら食を届け、風景を構築していく漁師という職業に憧れて、琵琶湖にて研修を経て新規就業を行い、伝統漁法の魞漁という小型定置網の漁法を用いてコアユを中心とした淡水魚数十種類を生産、販売しています。
フィッシャーアーキテクト 代表の駒井健也です。

私は滋賀県で生まれ育ちましたが、20年以上琵琶湖の魚だと認識して食べたことも、釣りをしたこともありませんでした。ただ琵琶湖は好きでした。眺めたり泳いだりする対象としての琵琶湖に惹かれ始めた頃、様々な漁港の漁師さんにお話を伺っていくなかで後継者不足、漁獲量の減少の話がでてきて、大学では環境建築デザイン学科に在籍していたので、地元滋賀県の自然素材を生かして、建築で何かできないかと考えていましたが未来の琵琶湖の風景が建築をしているだけでは守れず、なくなってしまうと感じました。
大学院の時に初めてビワマスの刺身やホンモロコの素焼きなどを食べて、その美味しさに衝撃を受けました。それを機会に「漁師になって、この美味しさをたくさんの人に届けたい」と思い、新規就業をするため親方のもとに修行を行い、独立しました。

琵琶湖の魚は小魚で多品種なのが特徴であり、年間を通じて四季折々の魚が水揚げされます。漁をしていると、琵琶湖の上で四季を感じられます。 網を揚げる瞬間は宝箱を開けるような感覚です。そこに詰まった湖魚をお届けすることを通じて琵琶湖の四季を感じていただきたいと思っています。
琵琶湖に生きることを実感するためその季節毎の魚にこだわりたいため、冷凍は一切使用せず、大きな魚は活〆放血神経締めを行い、新鮮な状態で皆様の食卓に、湖魚をお届け致します。

漁をするようになって良かったのは、朝早く漁に出て琵琶湖の上で朝日を見ながら朝ごはんを食べて、魚を水揚げしたらお昼までには家に戻り、漁で余った魚を昼ごはんに食べて、昼から他の仕事にすっきりした状態で臨めることです。湖魚に触れることをきっかけにまた琵琶湖に来ていただき、漁師体験を通じて、そんな琵琶湖と共にある暮らしの喜びを、他の方にも味わってもらい、琵琶湖のまさに失われつつある風景の中で、琵琶湖に生かされ、その琵琶湖の力を借りながら暮らしの魅力を届け、後世へ繋ぐための取り組みを続けていきます。