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    古川貞治

    岩手県釜石市

    古川貞治 | 釜石原木椎茸再生プロジェクト

    ラグビーの町釜石幻の露地栽培原木椎茸

    - かつてラグビーと椎茸日本一の里と言われた釜石市の北に位置する悲劇と奇跡の町鵜住居で原木椎茸再生に取り組んでおります、釜石原木椎茸再生プロジェクトの古川文恵こと古川貞治と申します。プロジェクトと銘打っておりますが、東日本大震災後、原木椎茸産地再生の活動を独りで行っております。  「椎茸産地としての現状」 高齢化や菌床椎茸、中国産椎茸に押され、手間も経費も掛かる原木椎茸は年々産地としての規模の縮小を余儀なくされていましたが、東日本大震災による原発事故により決定的打撃を被りました。30名ほどいた生産者は廃業し、現在当プロジェクトのみとなっております。  「プロジェクトの始まり」 当方も祖父の代より栽培を行ってきましたが、津波により原木を流され廃業も考えましたが、当初椎茸の出荷制限解除が市単位だった為解除のための検体提供を目的としてプロジェクトを立ち上げましたが、再開を予定していた生産者が次々断念し、個人単位での出荷制限解除となったこともあり、産地を守る為、再開を決意しました。  「これまでの活動」  23年より、栽培場所〔ホダ場〕の片付け、25年より除染作業 27年より、試行錯誤しながら生産を再開。現在までで2千本のホダギ似て生産を継続中。その間台風、凶作 大風により、1歩進んで5歩戻るような日々を過ごしています。  「 原発事故以降」 釜石での椎茸栽培は、現状採算性がなく、組合もない為、国や自治体の助成も受けられない状況で、他で稼いだ資金や生活費を回してやっと生産を維持しているのが現実です。  「震災10年目にして」  現在釜石の椎茸生産量〔流通量〕0です。1g生産するのに400円の経費がかかります。その現状を知って頂きたく、ポケマルに出品することにしました。大赤字価格です。  {なぜ大赤字で続けるのか」  東日本大震災を経験し、天災は人の力ではどうすることも叶わず、津波により、家族や自宅、事業所を流され、これ以上奪われたくない.人智が及ぶものであれば,誰かが努力すれば地域の宝である原木椎茸栽培と文化を守れるとの想いと怒りより続けています。   「これまでの活動を通じて」 2017年より、作業を通じて風評被害の是正や、安全対策のPRの為、首都圏を中心とした全国の学生の受入れを行っております。椎茸を通じた、食育やエネルギー政策、森林政策、環境について考えるプログラムも実施しております。〔現在コロナにより実施出来ておりませんが〕また原木椎茸を食べた事のない地元の子供たちに植菌体験や収穫体験を通じほんまもんの椎茸を味わっていただく活動もしております。子供達からは、「このきのこなら食べれる、おいしい」と好評を得ています。  「経費高騰の理由」  原発事故による原木の高騰、追い打ちをかけるなら枯れ被害。震災後急激に増えた鹿食害対策。椎茸生産にかかる安全対策費と資材代等です。 「希 望」 現状を知って頂きたい。生業として成立する椎茸栽培を次世代につなげていきたい。 「 こだわり 」  岩手県産のこなら ミズナラを使用し、2年以上かけて生産しています。樹皮を柔らかくし、椎茸が発生しやすいよう、原木をマッサージしています。消費者の安全安心の為、定期的に除染を継続しています。  暖かい地方に比べ、椎茸が時間をかけ生育するため、旨味が強い椎茸となります。  「 利用法の提案 」  出汁として、また最近流行の自家製調味料のベースとしての活用や、ダイエットや腸活に有効です。椎茸を浸水し空気に触れないように戻していただくことをお勧めします。   「 注文に際して注意点 」 完全天然栽培につき、椎茸の大きさ等に多少のばらつきがある場合があります。gでの販売の為サイズ違いの物が入る場合があります。
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