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亀崎敬介

岐阜県郡上市

亀崎敬介 | かめっこ農園

野菜  レタスのサラダポット

◆はじめまして、かめっこ農園です  「かめっこ農園」は岐阜県郡上市で「野菜と暮らそう、菌ちゃんと暮らそう」をモットーに農業を営んでいます。 生命の源である微生物を畑でたくさん増やして、元気な土、元気な野菜を菌ちゃん(微生物)に育てもらい、皆様に美味しい野菜をお届けします。  農薬や化成肥料は使わずやっております。枯れ草、もみ殻、木のチップ(自然木由来)を畑に入れています。 ◆農家になった経緯  私は1993年に長良川上流の郡上市に移住してきました。24歳の時です。生まれは熊本県で両親は専業農家でした。理系の学校に進み化学科を卒業後、神奈川県の機械メーカーに就職しました。  田舎育ちなので、自然が希薄な環境に耐えていた頃、長良川河口堰のことを知り、市民運動に参加しました。自分のやりたいこと、知りたいことを思う存分やり、今の自分の基礎が出来上がったと思います。  その後、郡上市の友人に出会い移住しました。仕事は木工の仕事に就きましたが、機械を使っての仕事なので、畑違いでもなく、すんなり馴染むことができました。  そこでお世話になった社長が山、川遊びのスペシャリストでした。釣り、山菜採り、きのこ採りなどを教わり本当に夢中になりました。そのおかげで自然を見る目を養うことができ、現在、農業をする時の土台となっています。  しかし、社長が会社をたたむ事になり、「どうしようか、もうサラリーマンはやりたくないなぁ」と考え、農業は子供の頃から身近な存在でもあったので思い切って、兼業ではありますが、始める事にしました。実家を継いだ訳では無かったので、土地は無く、耕作放棄地を借りることになりました。5年程は借地のみでやっておりましたが、平成28年より妻の実家に移り、さらに耕作地が増えて現在にいたります。 ◆与えられた環境をしっかり見つめて  岐阜県郡上市は山向こうが日本海側になろので、冬は雪雲が流れ込んで、たくさんの雪が積もります。12月から3月までは露地野菜は作付けできません。冬は寒くて当たり前ですか、夏も大変暑いところです。季節がはっきりし過ぎて、野菜作りには不向きなのかもと思うことが度々ありました。  しかし、与えられた環境をしっかり見つめることで、他には無い事ができると思います。周りは山なので、自然の有機物はたくさんあります。それを畑にたっぷり投入し環境を整えれば微生物を増やせます。山水も豊富で困ることはありません。  作付けしている野菜はスナップエンドウ、オクラ、ズッキーニ、インゲン、カブとその他少しずついろんな種類を作っています。また、レタスを中心とした寄せ植えを作り、「生きているサラダポット」として販売しています。 ◆里山資源の循環を  周りの環境を生かし、里山資源の循環を目指しています。山間地の自然、生活、産物をいろんな方と共有したいです。 ◆今後の展望  今、高齢化と過疎が進む山間部ですが、耕作放棄地を無くし、山や川の環境を保全していく農業を目指します。 ◆肥料ではなく、微生物のエサを投入しています  農薬は使わずやっております。一般的には肥料とは野菜の栄養になるものですか、私は野菜が直接吸収するような物は与えず、微生物のエサとなる枯れ草、もみ殻、木のチップ(自然木由来)を投入して、微生物が野菜の栄養を作っていくようにしています。
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