未利用魚の命がリスペクトされる時代へ
公開日:2018.02.15.更新日:2020.08.19.
現場のリアル!
命の重みを感じて未来を見据える!
昨日は、東京都代々木上原の居酒屋への発送!
身にキズがある宗八カレイ
尻尾がない母カレイ(ナメタカレイ)
程よく多種多様の魚たちで1箱がいっぱいになる中にこんな魚たちが仲間入り。
現場では、こんな魚たちを見ることは珍しくない。
しかし、市場に出荷する場合は一緒に箱詰めすれば、値段が叩かれる要因になる。
ちょっとした流通の事情で今まで消費者に理解されなかっただけ…
そう思いたい…
これからの10年~20年後を見据えると
地球規模で食料不足が起きる…
温暖化の影響でもっと早まり、深刻になるかもしれない…
日本の地方は、高齢化人手不足で農業、漁業そのものが衰退する…
僕は、将来を想像しただけでゾッとする…
だったらどうするか?
儲けだけじゃない!
何かを社会に訴える草の根活動が必要だ!
食物連鎖の頂点に立つ人間は、小さな命から環境まで真剣に向き合っていかなければ、自分で自分の首を絞めることになる。
現代人は、便利な現代社会で物心ついた頃から育ってるから、そんなこと『誰かがなんとかするんじゃない』
と他人任せな感じが蔓延している。
現状に、ほとんどの人が気付いてない感じがする。
命を扱う現場で働いてると
『命を頂いてる!』
といつも思う。
『命を頂くとはどういうことか?』
『命を頂き続け、人間が生きてくためにはどうするべきか?』
もっともっと都市の住民に伝えなければと思う!
『みんな自然で育ったモノを食べたいんでしょ?』
『体にいいモノをたくさん食べたいんでしょ?』
やっぱり、一次産業(漁師)の僕らが社会(消費者)にもっともっと訴えていかないと!
なぜなら
命の大切さを一番知ってるから!
地球の変化を肌で感じてるから!
このままじゃ日本の未来がヤバい…
『食べること!』すなわち『自分が生きていくこと!』が薄れてる…
『命を殺して自分が命をつないでる!』
未利用魚は、僕の先生!
いろんなことを気付かせてくれる!
『変わってる』、『なんだかんだするな』
って言われてもやり続ける!
未利用魚の命がリスペクトされる時代がすぐそこに来ている!
(2018.1.19)