未利用魚の命がリスペクトされる時代へ

現場のリアル!
命の重みを感じて未来を見据える!

昨日は、東京都代々木上原の居酒屋への発送!

身にキズがある宗八カレイ

尻尾がない母カレイ(ナメタカレイ)

程よく多種多様の魚たちで1箱がいっぱいになる中にこんな魚たちが仲間入り。

現場では、こんな魚たちを見ることは珍しくない。
しかし、市場に出荷する場合は一緒に箱詰めすれば、値段が叩かれる要因になる。

ちょっとした流通の事情で今まで消費者に理解されなかっただけ…
そう思いたい…

これからの10年~20年後を見据えると
地球規模で食料不足が起きる…
温暖化の影響でもっと早まり、深刻になるかもしれない…
日本の地方は、高齢化人手不足で農業、漁業そのものが衰退する…
僕は、将来を想像しただけでゾッとする…

だったらどうするか?

儲けだけじゃない!
何かを社会に訴える草の根活動が必要だ!

食物連鎖の頂点に立つ人間は、小さな命から環境まで真剣に向き合っていかなければ、自分で自分の首を絞めることになる。

現代人は、便利な現代社会で物心ついた頃から育ってるから、そんなこと『誰かがなんとかするんじゃない』
と他人任せな感じが蔓延している。

現状に、ほとんどの人が気付いてない感じがする。

命を扱う現場で働いてると
『命を頂いてる!』
といつも思う。

『命を頂くとはどういうことか?』
『命を頂き続け、人間が生きてくためにはどうするべきか?』

もっともっと都市の住民に伝えなければと思う!

『みんな自然で育ったモノを食べたいんでしょ?』
『体にいいモノをたくさん食べたいんでしょ?』

やっぱり、一次産業(漁師)の僕らが社会(消費者)にもっともっと訴えていかないと!

なぜなら
命の大切さを一番知ってるから!
地球の変化を肌で感じてるから!

このままじゃ日本の未来がヤバい…

『食べること!』すなわち『自分が生きていくこと!』が薄れてる…

『命を殺して自分が命をつないでる!』

未利用魚は、僕の先生!
いろんなことを気付かせてくれる!

『変わってる』、『なんだかんだするな』
って言われてもやり続ける!

未利用魚の命がリスペクトされる時代がすぐそこに来ている!

(2018.1.19)

Writer

青森県東津軽郡外ヶ浜町

高森優

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