失敗もやり直しもきかない!だから果樹栽培はおもしろい

今シーズンの桃の収穫はまだ終わっていないのですが、来年の為の作業が始まっています。

その1つが秋季剪定。

主に、真っ直ぐ上に伸びている徒長枝を、この時期に切ってしまいます。

枝の位置や伸びる方向が悪く、全体の樹形を乱す要因になるため不要で、冬まで待つとさらに太くなり切りづらくなるので、秋のうちに切っておきましょうというわけです。

▲どれを切るべきか分かりやすい

▲徒長枝の数は樹の勢いを見るポイントとなります

来年の為の作業とは言ったものの、来年1年だけでなく、来年以降の樹の成長に関わってきます。秋季剪定だけでなく、成らせた果実の量も、翌年に影響を与えます。

今年加えた一手が、来年作用するかもしれないし、数年後に作用するかもしれない。

収穫終わりを境として栽培の区切りと考えはしますが、リセットできるわけではありません。

失敗したからといってやり直しとなると、新しく植えても3年くらいは果実が成りませんし、若木の間は収量が低いです。(あらかじめ苗木を育てておくという方法はありますが)

長い目で作戦を立てなければいけないところは、果樹栽培の面白さの1つです。

(2017.09.26)

Writer

福島県伊達郡桑折町

亀岡隆宏

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