失敗もやり直しもきかない!だから果樹栽培はおもしろい
公開日:2017.10.10.更新日:2020.08.19.
今シーズンの桃の収穫はまだ終わっていないのですが、来年の為の作業が始まっています。
その1つが秋季剪定。
主に、真っ直ぐ上に伸びている徒長枝を、この時期に切ってしまいます。
枝の位置や伸びる方向が悪く、全体の樹形を乱す要因になるため不要で、冬まで待つとさらに太くなり切りづらくなるので、秋のうちに切っておきましょうというわけです。
来年の為の作業とは言ったものの、来年1年だけでなく、来年以降の樹の成長に関わってきます。秋季剪定だけでなく、成らせた果実の量も、翌年に影響を与えます。
今年加えた一手が、来年作用するかもしれないし、数年後に作用するかもしれない。
収穫終わりを境として栽培の区切りと考えはしますが、リセットできるわけではありません。
失敗したからといってやり直しとなると、新しく植えても3年くらいは果実が成りませんし、若木の間は収量が低いです。(あらかじめ苗木を育てておくという方法はありますが)
長い目で作戦を立てなければいけないところは、果樹栽培の面白さの1つです。
(2017.09.26)