春夏秋冬の卵を月1回30個
7,171
定期
30個
- 檀上貴史
神奈川県小田原市
卵黄の色について
公開日:2015.09.28.更新日:2020.08.19.
☆卵黄の色について☆
卵黄の色は飼料に由来します。
専門的に言うと、カロチノイド系の脂溶性色素によって、卵黄の色が決まります。
鶏は自分の体内でカロチノイドを作ることができないので、本来であれば、どのような『緑餌』をどのくらい食べたかによって、卵黄の色が決まります。
春夏秋冬では、旬の野菜、季節に応じた緑餌を給餌しているので、
『時期によって卵黄の色は変化する』というのが自然養鶏場春夏秋冬の考えです。
一方、現代養鶏の流行は『卵黄の着色』。
・赤(オレンジ)系の卵は、
⇒パプリカ・トウガラシを原料にした着色目的の飼料添加物を給餌しているから…
・薄い黄色(レモンイエロー)系の卵は、
⇒マリーゴールドを原料にした飼料添加物または、トウモロコシを多給しているから…
・白っぽい卵は、
⇒飼料米の多給・緑餌が不足しているから…
上記から言えることは、卵黄の色で卵の良し悪しは分からないということ。
鶏たちを観察していても、
『卵黄の色を濃くしたいから、○○を食べようかしら♡』などとは考えていなそうです(^^)
養鶏場を自由に動き回り、途中で見つけた旬の草や旬の花を欲に任せて、啄ばむだけ♪
鶏が食べるものを自由に選択するので、卵黄の色にも個体差があります。
卵黄の色で、卵の良し悪しは分かりませんが、
生産者の『鶏に対する姿勢』と『消費者に対する責任度合』が明確に表れます。
《参考リンク》
コーキン化学株式会社☆http://www.kohkin.co.jp/seihin/colorup.html
ニッチク薬品工業株式会社☆http://www.nichiku.co.jp/original_4.php
※上記2社のパプリカ粉末に共通する『エトキシキン』という添加物がありますが、この物質は、食品添加物としての使用が禁止されています。
(2015.9.26)
◉編集部より
文中にあるエトキシキンは、平成26年1月に厚生労働省より告示された「食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について」において、食品中の残留基準が設定されているようです。
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/monitoring/2013/dl/03-140121-02.pdf