これからの日本の食を支えるということ
公開日:2016.07.21.更新日:2020.08.19.
これからの日本の食を支えるということ!
私は、ホタテ養殖を中心に魚、カニ、ナマコなど海草以外のほとんどの海のものを扱ってる漁師です。
昨今、食の安全が叫ばれていますね。
どこで誰が、どんなふうに漁をして、どうやって箱に詰めて出荷したか?
どんな流通経路で、自分の手元まで運ばれて来たか?
こんなことを、こと細かく消費者は、知りたがっている。
生産者からの加工流通経路が疑われてる…
生産者にすれば、昔に比べてめんどくさくなったという意見のほうが圧倒的…
まず、漁協の出荷施設の衛生設備に莫大なお金が掛かるし…
維持費も漁師の負担(当然ですが)
一経営体レベルでも、新たな手間も掛かるし、市場に出す出荷伝票に書く欄も増えた…
作業は、少ないほうがいいし、手が疲れてるから多く書くのが辛いのが、
正直なところ。
しかし、消費者が求めてるし、そうしないと値段もたたかれるし、最悪、そんなもの買わないとなるから、そんなことして当たり前…
利益あげないと生きてけないからね。
逆の立場だと
自分が、消費者だったら、いいもの欲しいし、きちんとしてる生産者のものが、欲しい。
いいものをきちんと料理して、おいしく頂くのが、食べ物(命あるもの)に対しての礼儀。
自分の健康を支えるし…
となると
漁師として、いいものを出荷することが、消費者の気持ちを安心させるし、価値の向上、そして日本人の健康を支える‼
漁業だったら、魚離れが深刻だけど、少しでも回帰してもらえる。
そして、肉食中心より健康な体に近づける!
生産者が、少しでも日本の食について、考えていくべきなんだろうなと、思う。
ただ、今まで通り売るだけじゃなく…
そして、将来的に、生産者が一番恩恵を受けなきゃと思う。
でも、
近い将来、そんな世の中になるんだなあと実感してきている。
漁業と限らず、農業や畜産など含めて、生産者の皆さん、明るい将来に向けて、今の時代は頑張りどころだと思いませんか?
(2016.7.16)