安すぎるとどうなるか、考えることも必要なのではないか。

請求書に貼る切手を買いに郵便局へ行ってみたら、こんな会話になりました。
「野菜何作っているんですか?」
竹「多品目なんで色々作ります。」
「玉ねぎ不作だったんでしょう?」
竹「うちは結構大丈夫でしたよ。」
「玉ねぎが高くて困るわ〜」
「直売所で100円だったわよ。小さいけど。」

この間父ちゃんも書いていた「玉ねぎと生産性」の話に続き玉ねぎネタ。
玉ねぎって年間流通している野菜でよく使う野菜の一つでもあると思います。でも、収穫は年に1度。産地リレーで繋いで、あとは貯蔵したものをだしているのがほとんど。安くないと困る消費者。その気持もわかります。高く買って欲しいとはいいませんが、せめて適正価格で買ってほしいなと思います。やり方次第で下げることもできるとは思います。でもね、最近安すぎませんかね?
安さに飛びつくのもいいですが、値段しか見ていないと男玉ねぎ掴まされたりしてませんか?ていうか、男玉ねぎ知ってますか?
値段とモノしか見えてないですよね?まぁそういう作りになっているのでしょうがないと思いますが。
モノの裏には何があるのか。安すぎるとどうなるか、少し考えることも必要なのではないでしょか。
安すぎればもちろん作る人もいなくなるでしょう。今農業だけでなく畜産も酪農もどうも今のままではやる人いなくなるんじゃないかと思ってしまいます。農業新聞を見ていると、補助金がないと続けられない。とか、後継者が育たないとかいう記事をよく見ます。もちろん自力で成り立っている人もいます。でも、補助金を投入して今の一次産業を保っているのだとしたら、補助金がなくなった時、国産の食べものがどれくらい残るのか。補助金の出どころはどこか?それは消費者みなさんのお財布です。なんとなくですが、食べものだけが安くないと文句を言われる対象のような気がしてしまうのです。

そうならないために、食べものの裏側。作り手のストーリーを発信し続けなければならないなと思いました。

(2016.7.5)

Writer

大分県由布市

竹林諭一

竹林諭一さんの出品商品はありません。