畑で完熟！「南薩かぼちゃ」

「かぼちゃなんてどれも同じ」と思っていませんか？ 事実、スーパーの青果コーナーを見てみると、サツマイモは「紅はるか」とか「安納イモ」とか、品種ごとに売っているのに、かぼちゃの品種が表示されているのは見たことがありません。どれも同じだ、と思われているのでしょう。 でも実際にはいろいろなかぼちゃがあります。栗みたいにホクホクしたもの、煮付けに最適なしっとりしたもの、甘味の強いもの、デンプンが多いもの、いろいろです。 このかぼちゃは、農協を通して販売する場合は「加世田のかぼちゃ」というブランド野菜として出荷されているものです。品種は「えびす」。上ではいろいろ言いましたが、実は「えびす」はかぼちゃとしては最も一般的に流通している品種です。では、それがどうしてブランド野菜になるのか。 「加世田のかぼちゃ」というのは、品種名ではなく、この一般的な「えびす」というかぼちゃを、メロンにするような丁寧な栽培法によって美味しく育てたものなのです。ポイントは畑での熟成期間！ かぼちゃという植物は、畑で完熟させるのが実はなかなか難しく、普通は早採りして倉庫で追熟させてから出荷するのですが、これは畑で完熟させていますから、「収穫後1ヶ月してから食べ頃」なんてことは全くなく、収穫したその日から食べ頃になっています。 その質感はどちらかというと「しっとり系」。お菓子作りに最適です。でも同時に、ほどよくホクホクもしています。完熟させることでホクホク感としっとり感がほどよくバランスするんです。 私はこのかぼちゃを農協に出荷していますが、うち最も美味しいと思っている2kgのかぼちゃのみを個人販売しています。（「加世田のかぼちゃ」は商標の関係で使えないので「南薩かぼちゃ」と言っています。）どうして2kgかというと、かぼちゃは大きいほど味が充実する傾向があるので、これくらい大きいのが美味しいんです。 かぼちゃとしてはちょっとお高い買い物に見えるかもしれませんが、100gあたり約50円で、スーパーに売っている普通のかぼちゃと同程度ですし、切らなければ1ヶ月は保存がききますからぜひお試し下さいね！ #完熟してから収穫しています