【熱海産♨️農薬化学肥料不使用】白菊芋（キクイモ）

今年もヤツらがやって来た！！！ （昨年から心待ちにして頂いておりましたお客様方、大変お待たせ致しました） 度重なる台風の襲来に、家の屋根を吹き飛ばす程の猛烈な海からの吹き上げる強風に煽られ、倒伏しつつも秋口に小さな小さなそれはそれは立派な美しい黄色い花を満開に咲かせ、懸命に地中の芋を肥大させて参りました。 そのあまりの逞しさ、美しさに吹き飛ばされたミニトマトアーチや瓜類の絶望感を少なからず救われたものです。 もう、ここ近年では言わずと知れた『菊芋（キクイモ）』 「天然のインシュリン」なんてワードは聞き飽きた事でしょう。 そんなもんじゃない。 菊芋の真価はそこじゃないんだ。 江戸時代に日本に襲来。 当時は家畜の餌として全国的に拡がったとの事。 それから何百年もの時を超え、ここ近年その秘めたる有効成分が解明され、一躍リバイバル的に有名に。 では、なぜ一度廃れたの？ それは、そのあまりの繁殖力の旺盛さ、生命力の強さ、そして成長力の異常さ。 それは、日本では栽培する上で『危険品種』に指定される程の腕前。一度植えれば株元から半径30cm〜40cmの範囲まで不規則に予想もしない場所にまで次世代を担う芋を作り上げる。ちょいと強風で倒壊しようとも、何事も無かったかのように美しい花を咲かせる。そして何より2mを優に超える背丈に急激に成長し、周りの雑草の繁茂すら許さないその徹底っぷり。 ヘタに栽培をしようものなら、次の栽培品目にまで多大な影響を及ぼしてかねないというなんともユニークでデンジャラスな代物。 そんな、何世代にも渡ってその土地で種を進化させて来た最強種の雑草すらも敵わないパワフル過ぎる作物、それが菊芋だ。 しかしだ。 そんなパワフルさ漲る菊芋にも弱体が。 そう、乾燥だ。 そのパワフルさからは想像も出来ないほど芋の表面の皮は薄く、ホロっとした淡雪を連想させる真っ白な柔肌の美しさと儚さ、そしてデリケートさも備え持つ。 もう、これはロマンと言っても過言では無いだろう。 パッツパツの柔肌表皮の中には、有効成分もとより、ロマンがギッシリと詰まっている。 、、、 ここまで来ておいてそれだけではない。 それだけでは菊芋の真価は全く伝わらない。 何より、その料理への汎用性の高さ、そして一番の『味わい』だ。ここを抑えずに菊芋は語れない。 生でも勿論の事、そもそも皮剥き不要。 丸ごと、スライス、炒め、フライ、煮物、漬物、レンジでチンまで。 逆に何が合わないの？と小一時間ほど問いただしたいくらいだ。 無類のポテトマニアとしては、まずは小量の塩だけで味わって欲しい。その鼻を抜ける立ち昇る香り、「シャクッ」とも「パリッ」とも「ポヒュッ」ともいう菊芋独特の歯触り、そして滑らかシルキーな舌触りからの喉越し。 有効成分なんて後回しでいい。 まずは菊芋自身と真正面から向き合い、その深い味わいに酔いしれて欲しい。 【ご注意】 ・上記の様に非常にパワフルさとデリケートさを兼ね備えておりますので、大前提としね乾燥を防ぐ為、土を軽く落とした形でお届け致します。 ・大粒の個体、中粒、小粒の個体がそれぞれいい感じのバランスで存在致します。それぞれの味わいも少しずつ異なりまして、それを満遍なくお楽しみ頂く為にも分け隔たりなく、差別無くお届け致します。