しなやか米【令和元年｜新米コシヒカリ】

＜しなやか米 STORY＞ 〜 土地に恩返しできる農業をやる 〜 僕のお米作りはこの想いからはじまりました。しなやかファームの土地は実家が代々、稲作で使用してきた場所。約2ヘクタールある水田の中で最もビニールハウス建設に適した一角を譲ってもらいました。 今も父は兼業農家として毎年お米作りをしています。同じように周囲には沢山の水田が広がり、毎年多くの方がお米作りを行いますがポジティブな声はほとんど聞こえていません。 「米は儲からない」 「体が動かなくなるか機械が壊れたら辞める」 これは今に始まったことではなく、僕が子供の頃から印象に残っています。だから農業に対してのイメージは最悪でした。 僕が今こうして農業ができているのは、ご先祖様から受け継がれてきたこの土地が生きていたから。そして僕を受け入れてくれたこの地域があるから。農業を続ける度、何か恩返しになるようなキッカケは作れないだろうか。そう考えた末に出した答えが「自分でブランド米を作ろう」でした。 毎日の食卓にはお米が決まって並べられます。なのにそのお米の生産者は下を向いていて、いの日か消えていくのを理解しながら時間だけが過ぎていく。なんだか凄く悲しい。 ならば自分がこれまで作ってきたしなやかきゅうりのように、生産者の顔も想いも行動過程も全てを見せながら「あなたのお米が食べたい」と言っていただけるようなお米を作ることができたら。それが地域で人知れず汗を流し続ける農家さんが前を向ける少しのキッカケを作れたら。そこにアイデアを織り交ぜて未来に向けて新しいアクションを起こせたら… これから数年で多くの先輩農家さんが引退されていきます。僕が農業を営む三重県四日市市上海老町は農産物の名産地ではありません。でもきっと、心で最高に美味しいと感じてもらえる作物を作れると信じています。 しなやか米はこの地域周辺の農家さんが一律で倣う栽培方法ではなく、しなやかきゅうり栽培で培った理論をベースに、同地区の友人農家ナスケン(堀田健一くん)のアドバイスをもらいながら作りました。 結果、収穫量は予定よりも少なく粒も小ぶりとなりましたが、色艶や食味が向上。試食した家族全員からも好評でした。何より、これから未来に向けての想いを込めた第一作。令和元年の新米、やっぱり“心から美味しい”。 大産地でも特殊な品種でもベテラン農家でもない、小さな田舎の小さな農園で生まれました。想いが届きましたらぜひご賞味ください。 ＜しなやか米 情報＞ 産地：三重県四日市市上海老町産 品種：コシヒカリ ［化学農薬の使用回数］ 県内の一般栽培レベルに対して69%の削減。 購入の際は「白米(精米)」「玄米」いずれかをお選びください。