海から摘んできた海苔を細かく裁断して、板状の海苔へとするのと違い、摘んできたそのままの生海苔を文字通りそのまま乾燥させたものを”ばら干し”海苔と言います。 このばら干し海苔は干満差を利用しない浮き流し養殖（ベタ養殖）で多く作られてるイメージがあったので、有明海特有の干満差を利用した支柱養殖の海苔でばら干し海苔を作ってみたくなり、6年前から挑戦をしています。 ベタ養殖の海苔に比べ、海苔の柔らかさ、しなやかさが特徴なのが支柱養殖の海苔。食べた時に、海苔独特の香りと食感などを楽しんでもらえたらと思います。 焼き海苔では１番摘みが柔らかく甘みも強いのですが、１番摘みでばら干し海苔を作ってしまうと、柔らかすぎてなかなか食べ応えがなかったりもします。そのため、食べた時の事を考えて敢えて3番摘み、4番摘み、5番摘みなどを試している最中です。今年に出荷をするばら干し海苔は4番摘みです。 その年の気候、水温を自分の目で手で確かめて今が一番いいばら干しが出来上がるって感じた時に刈り取り、製品化しています。 今後も何番摘みがその年の最適かを見極めながら生産していきますので、お楽しみに！ この「有明の芽吹き」は、厳選をしたばら干し海苔を乾燥した状態から、より食べやすく焼き加工もしている「焼きばら海苔」になっています。 お味噌汁やうどん、また雑炊などにぶち込んで書き込むととっても幸せな気持ちになりますよ。また卵かけご飯や、チーズにつけて食べるのも好きです。