●　　オーガニック農園　しあわせ野菜畑の紹介　　● 静岡県掛川市にある約６ヘクタール（東京ドーム1.5個分）の自社農園で年間50品目のオーガニック野菜を育てています。 「農薬不使用」とか「無農薬」と書かれていてもオーガニックではありません。オーガニック（有機野菜）であるためには有機ＪＡＳ認証が必要です。オーガニック野菜は日本の０．２％の畑でしか作られていません。 しあわせ野菜畑の野菜は有機ＪＡＳ認証を取得している本物のオーガニック野菜です。 メディカル青果物研究所による成分分析では、調査した野菜には、免疫力を高めるのに効果があるとされる「抗酸化力」が普通の野菜の平均値よりも高いとの診断が出ています。 ＳＤＧｓの取り組みが評価され、農林水産省の「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」の有機農業・環境保全型農業部門で表彰されました。 ●　月別野菜セットのご紹介　　● オーガニック野菜は旬の時期にしか収穫できません。 そのため、季節によってお届けできる野菜は大きく異なります。 月別野菜セットは、それぞれの月にお届けできる野菜を詳しくご紹介しています。 通年でご案内している「オーガニック・しあわせ野菜セット」と同じ商品です。 どちらで頼んでいただいても内容は同じです。 ●　商品のバリエーション　　● ①　Ｓセット（６～８袋） ②　Ｍセット（８～１０袋） ③　Ｌセット　（９～１２袋） ④　シェフ・Ｓセット　・・　規格外野菜が入った増量タイプです。 ⑤　シェフ・Ｍセット　　・・　規格外野菜が入った増量タイプです。 　　 ※オーガニック野菜は小さかったり、形が悪かったり、虫がかじった穴があることがあります。 量もは多くはありません。ご理解の上、お求めください。 ※　シェフセットは、規格外野菜が入ったり簡易包装を利用することで野菜を増量しました。 全部が規格外野菜というわけではありませんので、お使いやすいです。 　　　飲食店ではない一般のご家庭でも購入可能です。 ●　４月の農場の様子　　●　 スーパーでは1年中、同じように野菜が並んでいますが、オーガニック野菜は季節によって種類も量も大きく変わります。 　白菜、大根、人参、長ネギなどの冬野菜は春になると一斉に茎をのばして花を咲かせます。キャベツがバリバリと割れて、中から茎が伸びて花が咲いたのを始めてみた時にはびっくりしたものでした。 　オーガニック栽培はハウスや温室栽培ではなく、露地栽培が基本ですので、キュウリやトマトやナスなどの夏野菜が採れ始めるのは、早くても5月中旬です。 冬野菜から夏野菜へ変わる時期を端境期（はざかいき）と言います。端境期は野菜セットに入る野菜の種類も量も少なくなります。 しかし、端境期の野菜たちは少数精鋭です。寒い冬を露地栽培で化学肥料の力も借りず、少しずつ成長してきたので生きる力が詰まっています。端境期のオーガニック野菜でたくさんの元気を取り込んでください。 ●　４月の野菜のご案内　　●　 【ホウレンソウ】 ホウレンソウの原産地（中央アジアの高原地帯）は冷涼な気候です。ですから、ホウレンソウの生育適温は15～20℃と低く、零度以下でも生きられますが、暑さには弱いです。 野菜は原産地の気候に近いと元気で丈夫になり、特性が発揮されます。ホウレンソウは1年中出回っていますが冬と夏では、味も栄養価も違います。同じ品種でも、温室やハウス栽培で育てると味や形が全く異なります。 　しあわせ野菜畑では10月10日から12月25日まで定期的に種をまき、厳冬期の1月は休んで、2月20日から4月下旬まで種をまきます。4月にお届けするホウレンソウは12月25日にまいたホウレンソウです。1月には全く芽が出てこず、「この寒さでは失敗だったのかなあ」と思っていたら２月に芽が出てきました。 品種はタキイ種苗の伸兵衛（しんべえ）といいます。 露地栽培の旬の有機ホウレンソウだけが持っている美味しさです。 【コマツナ】 4月にお届けするコマツナは2月20日に種をまいたものです。品種は「ワカミ」といいます。 栄養豊富で美味しいコマツナは、暖かくなると虫がたくさんやってくるので、4月で収穫を終了します。オーガニック栽培では5月以降の栽培は難しいです。有機コマツナの旬はとても短いのです。 当園ではコマツナを出荷する時には虫がいないか、柔らかな筆を使って、水を流しながら確認しています。 【タマネギ】 玉ねぎは昨年の９月に小さなポットに種をまき、10月下旬に畑に植えました。植えた時は葉ネギ（細ネギ）と見た目が変わりません。オーガニックでは除草剤を使えないので、寒風の中コツコツと雑草を抜きました。2月下旬ころから根元が少しずつ大きくなってきてタマネギになります。 タマネギにも早生（わせ）、中生（なかて）、晩生（おくて）の品種があります。4月の玉ねぎは早生の品種で「新玉ねぎ」と呼ばれます。新玉ねぎは瑞々しくて辛みが少なくサラダに向いています。葉の部分も美味しいので、一緒に届けられるうちは葉付きでお届けしています。 【サツマイモ】 熱帯原産のサツマイモは砂地で栽培したほうが、温度が高くなるので生育がよく、また掘ることが楽です。 　当園の土は粘土質なので、栽培も収穫も大変なのですが、粘土質の土は栄養分をたくさん吸着しているので、サツマイモがとっても甘くて美味しくなります。 さらに、サツマイモは収穫してしばらく保存してからの方が貯蔵でんぷんが糖化するので美味しくなります。サツマイモは他の野菜と比べて寒さに弱いので、冬の間は保温倉庫内で１５度以上に加温して保管しました。 土の中で育つ根菜類は慣行栽培と有機栽培をしたときの味の違いが、分かりやすいと言われています。ぜひ、当園のサツマイモでオーガニック野菜の美味しさを感じてください。品種は「紅はるか」です。 【スナップエンドウ】 エンドウ豆が未熟なサヤの時に食べるのが「絹さやエンドウ」、大きくなった緑色の豆が「グリーンピース」、その中間のサヤと豆の両方を食べるのが、スナップ・エンドウです。 タキイ種苗からは、とても甘くてお菓子のようだと、「スナック・エンドウ」という商品名で出ています。 しあわせ野菜畑では10月20日にポットにまいて、12月10日に畑に植えました。2月中旬頃から伸び始め、　3月中旬から花が咲き始めました。 ちなみに、エンドウ豆を観賞用に品種改良したのが　スイートピーです。スナップエンドウも蝶形花と呼ばれるキレイな花を咲かせます。 花びらの中にある雌しべにつながる子房が膨らんで　実になったのがエンドウです。オーガニック栽培で育てたスナップエンドウは、甘さに加えて旨味が詰まった春ならではの美味しさです。 【キャベツ】 ヨーロッパ原産のキャベツは冷涼な気候を好みます。 スーパーで一年中購入できるのは、北から南へ産地を替えるリレー栽培と、群馬県嬬恋村などの高原栽培のおかげです。夏は北海道や長野や嬬恋村で栽培され、春は千葉、神奈川、茨木で、冬は愛知の渥美半島や静岡で栽培されています。 　静岡のしあわせ野菜畑では昨年の８月５日に播種して、９月22日に定植し、２月１日から収穫しています。冬キャベツの育種を手掛けている静岡市の石井種苗さんが育成した青龍という品種です。 　キャベツは青虫やナメクジの大好物です。フワフワしている春キャベツは柔らかくて甘味があり美味しいのですが、葉の隙間にナメクジが入り込んでしまうので、農薬を使用しないオーガニックでは栽培が難しいのです。 お届けするキャベツは、冬キャベツの品種で葉が硬くしまっていますが、これによってナメクジの侵入をガードしているのだと、ご理解ください。 【ニンニクの芽】 しあわせ野菜畑ではニンニクを昨年の9月に植えました。収穫は5月です。 ニンニクはタマネギと同じように根元が太るのですが、それに先立ち茎を伸ばします。茎が伸びて蕾ができて花を咲く準備をすると、そちらに葉の光合成でできた栄養が優先されてしまうので、この茎をとってあげます。これが「ニンニクの芽」です。　芽とは言いますが茎なんですね。 ニンニクの芽は季節限定の旬の味覚です。 【ニンジン】 ニンジンには9月に播種して11月から4月までお届けする冬ニンジンと、3月に播種して５月から7月にお届けする春ニンジンがあります。 冬ニンジンは、春になると茎が伸びて、白いレース状の可憐な花を咲かせます。 茎が立ち上がり始めることをトウが立つと言います。トウが立ち始めたら収穫は終了になります。 【切り干し大根】 　静岡の西部地方は冬の間「遠州のからっ風」という西風が吹いています。オーガニックで育てた大根を、このからっ風で天日乾燥させました。切り干し大根は皮つきで切断しますが、当園では農薬も除草材も使っていませんので、干して濃縮する切り干し大根も安全です。 味が濃い有機大根が乾燥することで旨味がさらに増して、スティック感覚で食べれます。切り干し大根が苦手だった方にも好評です。