千葉県夷隅郡大多喜町
平野里菜 | 株式会社JPFagri
じゃがいも、にんにく、にんじん、かぼちゃ、里芋等
◯地元の自然と暮らしを、未来につなぐ農業を。
私たち「JPFagri」は、千葉県夷隅郡大多喜町を拠点に活動する農業法人です。過疎化・高齢化・離農といった、地域が抱える課題に向き合い、農業を通して地元の自然や暮らしを未来へ手渡すことを目指しています。
活動拠点の「SDGs大多喜学園」は、廃校となった旧小学校の校舎を活用した施設です。卒業生もスタッフとして関わり、かつて子どもたちの声が響いた学び舎から、今はたくさんの命を育てています。
◯草や虫も味方につけて。自然の力で育つ、力強い野菜。
私たちの野菜づくりは「自然栽培」。
農薬も化学肥料も使わず、雑草の力や土壌微生物の力などを活かし、野菜本来の生命力を引き出す栽培方法です。
自然栽培へのこだわりは、社長の食に対する想いから始まりました。
「人の身体は、食べたものでできている。自然界に存在しないものは、できる限り体に入れたくない」
農薬や化学肥料に頼らず、自然由来のものから身体を作っていくことこそが健康への第一歩として、自然栽培の露地野菜栽培をスタートしました。
様々な雑草の小さな花が咲き、てんとう虫やカエルなどの生き物があちこちで姿を見せる、圃場の風景。一見すると、畑らしくなくて、本当にちゃんと野菜が育つの?と疑問に思うかもしれません。ですが、これこそが自然栽培の強み!
例えば多種多様な雑草が育つことで、いろんな生き物が集まり住み着いてくれます。すると害虫だけでなく、その害虫を捕食する益虫も畑にやって来てくれるわけです。また、生命力の強い雑草は、刈り取って敷き詰めることで土壌の保水力や土中環境を守る役割を担ってくれます。土に還せばその強い生命力は、たっぷりの栄養分にもなってくれるのです。そんな圃場で育てた野菜たちは、ほとんど病気にもかかりません。
◯食卓に、自然と共に育った“本来の野菜の味"を
元々は田んぼだった耕作放棄地を、社員みんなで一から開墾した畑。荒れきった竹藪を刈り、暗渠を人力で掘り、雑草や落ち葉をひたすら土に積み上げて、何年も掛けて土壌の力を回復してきました。
栽培しているのは、在来種や固定種を中心とした、野生みと味の濃さが特徴の露地野菜。季節ごとの自然に寄り添って、旬ごとの多品種を丁寧に育てています。
農薬も化学肥料も使わず、時には厳しい天候に晒されながら育った野菜たち。
栽培担当者自身、自然栽培で育った野菜を食べた経験はなかったのですが、収穫して試しに食べてみると、はっきりとした香り、一口ごとに広がる深い味わいを感じました。中には形が悪かったり、不揃いな野菜もありますが、それも自然とともに育った証。
味見をしてくださった方からも
「生でかじっても美味しかった」
「味が濃く感じられた」
といった感想を頂いています。
日々、気候や土の状態と向き合い、育てている野菜たち。
皆様の食卓にこの美味しさを届けられたら幸いです。
◯自然栽培畑 担当者より
はじめまして。JPFagriの自然栽培畑を担当している、平野里菜(ひらの りな)と申します。
実家が米農家だったこともあり、子どもの頃から田んぼや土の匂いにはどこか懐かしさを感じて育ちました。大人になってからは、友人と耕作放棄地を借りて畑を開いたり、農業ボランティアに参加し、自然薯畑で支柱立てやムカゴ集めなどの作業を手伝ったり、刈り払い機の使い方を教わったりしながら、少しずつ土に向き合う時間を重ねてきました。
今は、千葉県大多喜町で、農薬も化学肥料も使わない「自然に寄り添う野菜づくり」に取り組んでいます。自然栽培は思いどおりにいかないことも多いですが、野菜の生長には、人の関わり方や自然への向き合い方がまっすぐに表れます。そこが面白くて、奥深くて、やりがいを感じています。
私にとって農業は、誰かの暮らしや命を支える仕事です。もともと福祉の仕事に長く携わってきたことから、「人の命を支える仕事」の形を改めて考えるようになり、たどり着いたのが農業でした。誰かの食卓に、私の育てた野菜が並ぶことで、その人が元気に日常を過ごせる──そんな形で命のバトンを繋ぐことができたら嬉しいと思いながら、日々畑に立っています。
私の生まれ育った地域も、畑のある大多喜町も、過疎化や耕作放棄地の増加など、多くの課題を抱えています。でも、小さな畑から始まる希望もきっとある。そう信じて、土地の恵みを活かしながら、人のつながりや、地域の自然や暮らしの風景を守っていけたらと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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