大西千晶 | たんとファーム｜日本農業(株)

【京都の里山で有機農業！】 わたしたちの農場「たんとファーム」は、蛍飛び交う京都の里山(亀岡市・南丹市)にあります。 農業をして土に触れていると、様々なことを教えられます。
農業の基礎である土は微生物の力によって肥沃な土となり、野菜を含む植物は自らが生態系に働きかけて、自分たちで身体をつくることができ、わたしたち人はその命をいただくことで、生命を維持しているという当たり前の事実を直に感じさせられます。 この土の循環の中に私たち人もいる。 だから、おいしい野菜やお米が食べられます。 そして生物多様性があるから地球も健康でいられる。 この食の宝庫の里山を未来にずっと残したいから、 この先の未来にもこの里山と人が共存し、 自然の恵みを届けられるように、循環型の農業に取り組んでいます。 【お野菜について】 農薬・化学肥料不使用で、年間80種類ほどのお野菜を栽培しています。昼夜の寒暖差が大きいので、野菜の味が濃いと評判です。季節ごとに旬のお野菜を詰め合わせてお届けします！ 【お米について】 農薬・化学肥料不使用で、酒米の王様「山田錦」を栽培しています。 みのる式ポット苗で、わたしたちの農場で苗をしっかり育ててから、深水管理を行うことで無農薬栽培が実現できました。 山田錦は、大吟醸酒などの高級日本酒造りに適している品種ですが、主食用としてもおいしく召し上がれます。一般には飯米として流通しておらず、非常に貴重な品種ですので、贈答用としても喜ばれます。 【六次産業・たんとスープについて】 私たちは、有機農業や自然農法などの環境保全型農業の出口として六次産業化を行い、農産物の付加価値生産に取り組んでいます。 ブランドとして誕生したのが「たんとスープ」です。 具材の野菜だけでなく、すべてのスープのベースに野菜の皮やヘタなどを活用したベジブロスを使用し、出汁にも野菜の栄養素がたっぷり詰まっています。化学調味料・保存料・着色料・香料は使用せずに手作りで調理しています。 手間隙かけてつくられたわたしたちのスープを、紙容器でそのままレンジアップができるエコで気軽に味わって頂けます。 容器を移し替える必要がなく、電子レンジがあればすぐにお召し上がりいただけますので、大切な方へのギフトはもちろん、忙しい日常にもご愛用いただいております。 【代表者の理念】 代表は、希望がもてる社会、持続可能な未来を望み、価値観が経済的な豊かさ(rich)から真の豊かさ(wealth)へシフトできるような経済のあり方を目指したいという想いから、大学在学中に起業して有機農業を始めて14年目となります。 自然災害の頻度は増えており、今後増加の一途を辿る可能性が高いこと、世界の人口が増えていくにつれ資源をめぐって争いが起こり、食糧戦争が起こるかもしれないというリスクを背負った現代社会ですが、農に携わることは自分たちの存在を根底から支え、生命の源である食べ物を作っている強さを持つことができます。今でも戦争が続く世界情勢の中で、食を自分たちでつくっていくことは 安全保障の面でも非常に重要だと確信し、有機農業の世界へ飛び込みました。 地球の限界が見えていて、人獣共通の感染症が出現、生物多様性の重要性がさらに浮き彫りになった今、希望がもてるあたらしい物語をつくらなければならない帰路に立たされているのではないかと思います。 世界中が関心を持つ“持続可能な食糧システム”の糸口となる有機農業を推進することで、日本国内だけのステークホルダーだけではなく、世界の若い世代に向けた発信をしたい。自然と共生するという一番大切な考え方があることが、世界の持続可能性へ貢献することに繋がると信じています。 いち農業ベンチャーでできることは大変小さいですが、サステナビリティを経済的な価値だけで捉えずに、わたしたちのお野菜やお米を食べていただく多くの方々と繋がり、連携していくことで、達成したいと日々活動しています。 ぜひ、まずはわたしたちのお野菜やお米を味わって楽しんでいただけると嬉しいです。