2025.7.18
オーガニックって?
日々、畑で植物たちと向き合う中で、私たちが大切にしている考えを少しお話しさせてください。
もし畑の野菜が全部同じ種類だったら、管理は楽かもしれません。でも、何か一つの病気や天候の変化が起こると、全部ダメになってしまう。自然界では、形も色も旬の時期も少しずつ違うたくさんの命が、お互いを支え合い、助け合って生きています。この複雑さこそが、永続的な命のつながりを作っているのです。
これは、私たちの社会にも当てはまると思うんです。みんなが同じ考え方や生き方をしてしまうと、一時的にはうまくいっているように見えても、どこかで脆さが出てしまう。たとえオーガニックのように良いとされている考え方でも、ナチスのように間違った方向へ進むことがある。これは歴史が教えてくれる事実です。 DNAが異なる子孫を残すように、違いがあったからこそ、私たちは生き延びてこられたのではないでしょうか。
効率やコストばかりを追いかける現代社会の中で、私たちの畑で採れる作物は、時間も手間もかかります。とても小さな抵抗ですが、それは自然の摂理に沿った、永続的な暮らしにつながるものだと信じています
私たちは、この想いを皆さんに知ってもらうために、これからも農家だからこそ伝えられることを発信し続けていきます。たとえば、「こだわった野菜のこと」「旬の時期やおいしい食べ方」「だれもが買いやすい価格」といった、畑のストーリー。
もしお近くに農家さんがいたら、ぜひ直接買いに行ってみてください。普段は虫や植物としか話していないので、口下手かもしれませんが、いろいろ話してみるときっと発見があるかもしれません。
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