谷口安弘 | YASU農園

はじめまして。和歌山県のYASU農園・谷口と申します。 登録は岩出市ですが、柿を育てているのは橋本市市脇。紀ノ川の清流と寒暖差のある気候に恵まれた、果物づくりにぴったりの土地です。 生まれ育ったのは、日本一の落差を誇る那智の滝と、日本一短い清流・ぶつぶつ川のそば――那智勝浦町。滝の轟きと川のせせらぎに包まれ、魚を獲り、木を刻み、自然とともに暮らしてきました。 柿づくりを始めたのは、年を重ねた妻の両親を少しでも支えたいと思ったのがきっかけでした。農業の奥深さや面白さを教えてくれたのは、畑でともに過ごした義父の姿だったように思います。今は義母とともに、家族でその畑を守っています。 栽培しているのは、種なしの刀根柿と、甘みの強い富有柿。丁寧に渋抜きした刀根柿はまろやかな甘さが特徴で、「これが渋柿だったなんて！」と驚かれることも。種がないので、小さなお子さまからご年配の方まで安心して召し上がれます。 那智勝浦町では、大工と漁師の経験を生かして小さな民泊をつくる準備も進めています。柿も添えて、自然の恵みをまるごと楽しんでいただける場所にしたいと思っています。 この柿を通して、少しでもあたたかい気持ちになっていただけたら、それがいちばんの願いです。 「おいしかったよ」のひと言が、本当にじんわり染みます。 そんな日は、軽トラの荷台で歌いそうになるのをこらえてます。 どうぞ、よろしくお願いいたします。