佐藤匡将 | 有限会社 カネサ漁業

私たちカネサ漁業は、北海道の日本海側にある小さな港町、寿都町（すっつちょう）で漁業・養殖業を営んでいます。先人は明治時代から漁業を営み、平成４年に有限会社化した地元の漁業法人です。 私、代表の佐藤匡将（まさのぶ）は漁業を始めて約40年。会社化して２代目の親方に就任し、ニシン漁で栄えた先人から時代の変化を受け継ぐこと約100年の先にあります。獲れる魚も変われば獲る技術、育てる技術も変化する中で、水産物販売の形も変化してきました。経営理念は ”先代から受け継いだ漁業・養殖業を今後も当たり前に営んでいく。” 自分たちには漁業しかない。そのためには選ばれる漁師にならなくてはならない時代に変わってきたことを認識し、2020年4月からポケットマルシェへの出品を始めました。 寿都町は風の町と呼ばれ、年間を通して出し風（丘からの南の風）が吹くことから風力発電事業を町役場が全国で初めて運営したことで知られる町です。 弊社は定置網・底建網、電光式敷網、タコ樽流し漁、浅海漁業、かき・ほたて養殖を営んでいます。ブナの北限林から良質な栄養を蓄えた朱太川が注ぎ込む寿都湾は、貝毒がでないホタテが育つ優良漁場として通年出荷ができる環境に恵まれ、カキは1997年より始まって2022年で25周年を迎える地域ブランド”寿かき®”を育てています。世界に誇る雪質のニセコ・羊蹄山から注ぎ込む一級河川の尻別川の栄養に育まれた前浜は、ホッケの日本一の産卵礁をも有し、沿岸漁業としてホッケの漁獲量日本一を誇ったこともあります。この二つの大河川を遡上するサクラマスは、富山のますのすし職人が最高級と認める船上活〆品で魚種に応じて〆方を変えた”匠の活〆”として様々な鮮魚の鮮度向上に努めています。 そして弊社では観光会社を通したなぎさ泊（民泊）の受け入れや水産加工も手掛けた6次産業化を進めています。全国の消費者の方々と寿都産の水産物を通したつながりを広めていくことで、社会に貢献して参ります。