山形県鶴岡市

五十嵐大輔

金三郎十八代目 百姓 五十嵐大輔

庄内柿、天然山菜30種、食用菊、沖田なすなどの在来作物

【金三郎十八代目の百姓の五十嵐大輔です。】
山形県出身。鶴岡市(旧朝日村)在住です。農園名の由来は家の屋号と自分がこの家の十八代目である事に由来しています。先祖が大事に育んできた里山を大切にしたいと屋号を名前にしました。


【「足るを知る」暮らし方を目指して】
就農前は接客業を10年勤め、本や音楽が好きで書店のCDやDVDの担当をしていました。それでも田舎の本屋の規模などもあり、都会の書店や大型CDショップで働きたいと思っていました。ただ業界的に音楽も本もネットに押され、過労がたたっていた頃に「スローライフ」に関する本を手にしました。スローがのんびりという意味ではなく、「足るを知る」という暮らし方を積み重ねていくものでした。そうした時に40年近く続く我が家の歴史や、ものすごい数の天然の山菜などの多さを知り、就農を志し、1年の農業研修の後に専業農家となりました。


【1300年前から食べられている果物!?】
我が家の主力作物の庄内柿は、山形の果物と言えば40年ほど前までは山形は日本一の柿産地であったがさくらんぼやラフランスなどに押され生産量が激減していますが、日本では1300年も前から食べられている数少ない果物の1つでもあるので、7年目を迎える庄内柿のフルコース料理の食事会「オラいの柿食う会」を県内外で引き続き開催していきたいです。11月に東京や山形で行われますので、多くの方に参加していただきたいです。
全国有数の果樹地帯と中山間地の豊かな山菜などが両方ある豊かな環境です。逆に広くて整地された農地が少なく、冬は2,3mの積雪があり、4ヶ月近く雪に覆われている環境のため、少量多品目で安心安全な天然の山菜や野草、生産性は悪いが味のいい在来作物、昔ながらの優しい甘味の庄内柿など40品目ほどを作っています。また平飼いで養鶏も始め臭みの無い美味しい鶏卵もあり、循環型農業を心掛けています。


【若い世代に楽しんでもらえる場所をつくりたい】
中山間地、里山には以前ならどこにでもあった暮らしと農業が密接な暮らしや豊かな自然が残っています。最近は子供向けのフィールドワークも受け入れていますが、川遊びや鶏などの生き物に触れることが当たり前でなくなって、既存の出来上がった施設でしか遊んでいない子供の姿を見て、このままでは若い世代が田舎に希望や夢を見出せずに過疎化は進んでいくだけなのかと思い、若い世代に田舎を楽しんでもらえる様な取り組みを増やしたいと思っています。
里山農業というのが、田舎の良さを知るためには大切だと思います。元々大量生産型の農業がしにくい土地柄でもあるので、伝統工芸や、田舎暮らしをもっと感じてもらえる様な環境を作り、田舎に足を運んでもらえるようにします。今後、囲炉裏と縁側のある工房や、空き家を修繕して人が集える場所を作りますので、ぜひ関心のある方はお越しください。山菜や山野草では和のハーブなどの知識を増やし、健康的な日々を過ごせるようにしていきたい。
農業と地域の保全というのは一体なので、環境や次世代を育む農業でありたいこと、空き家、工房を活かして都会からの集客に励みたいこと、逆に都会のマルシェなどへ積極的に出て交流します。

農産物では少量多品目を活かし旬の作物のセットの販売を安定させていったり、郷土料理や漬物を身近に感じてもらえるようにしていきたいです。