当園では、9月初め頃まで草刈りをしておりません。嫌な草は、鎌で部分的に刈り取っております。
夏になると、「ナミハダニ」や「リンゴハダニ」等のダニが増え、りんごの葉から養分を吸汁します。すると葉の色が黄色に変化して弱っていきます。光合成の効率が下がります。これに対して、ダニ専用の殺虫剤を散布するわけですが、2回、多いときには3回散布します。
草を刈らないことにより、草の下ではたくさんの虫たちが活動します。その中で、ダニを食べる「カブリダニ」が増えてくるのです。益虫を増やし、害虫を駆除するというのを10年程やっています。全部刈らないスタイルにしたのは去年からですが、散布無しで乗り切っています。今年もダニが増えてきている時期ですが、カブリダニも増えています。やられている木もあるのですが、少々のダメージなら回復します。ダニ殺虫剤を散布するかどうか、ギリギリまで見極めて判断したいと思っています。今年も使わずにいけるか!
ちなみに、ダニのダメージが大きいとりんごの色づきが悪くなったり、糖度が上がらなかったり、来年の花が咲かなかったりかなりリスクがあります。当園もやられた年がありました、、、。