久保琴子 | マルキ 久保漁業部

こんにちは(*^^*) 北海道 二海郡太平洋側の八雲町 噴火湾と呼ばれる湾内で、ホタテの 下垂養殖をしています。 『八雲町は横に長く、日本海と陸を挟んだ 反対側の太平洋にまたがった市町村なんです。 世間では、養殖と聞くと天然物より 劣るイメージがあるかもしれませんが ホタテに関しては、天然物は稚貝の時に 自分達の地域の海に放流したもの。 養殖はロープで吊るして育てた物で 呼ばれ方が分けられているようです。 餌は天然ホタテと同じ海からの恵みです。 私達の養殖ホタテは、 海に浮遊させて育てています。 その為、貝の砂かみはほぼありません。 最近、中国の禁輸でよくホタテの話を 見聞きする様になりました。 漁業関係者に対するきついご意見も 目にします。 嫁に来てから２０年以上、ホタテの値は あまり変化がありません。 養殖ホタテは人件費がかかるので 私どもは毎日堅実に生活しております。 そして物価は上がるばかり、資材費の高騰で 利益は少なくなって来ているのが実情です。 スーパーで売られているホタテを見て 値段の高さに驚く時もありますが そこには運搬費や人件費、光熱費、資材費等 かかってしまうので、どうしても ホタテ＝高級品　皆様のお手元に届くまでに高級な物になってしまうのかもしれません。 実際　今、国が補助の対象にしているのは 漁師ではなく、加工業者です。 そこには多くの労働者がいて、毎月の賃金や 最低限必要な経費があります。 そこでホタテが動かなければ、生活に影響する方達が沢山出てくると言う事と 私達漁師からも冷凍庫がいっぱいだと 買い控えされてしまいます。 できれば私の願いは、これからの時代国内で作れるものは絶やさないで欲しいのです。 ホタテもそうですが、その他の魚介類 牛乳や乳製品、国内で自給自足ができたら 良いのになと思います。 長くなりました 読んで頂いてありがとうございました😊