塩田冬彦さんの投稿

２月２３日 横 日 差 す 金 の 椰 子 並 木 春 も ま た

２月１７日 タ ブ の 葉 よ 光 れ 春 の 兆 し 宣 べ

２月１５日 畑の横に車を停め、缶珈琲を飲みながらスマホでバッハを聴きながらくつろぐのが、今の自分には至福の時間だったりする。 家の中で休むのはダラケた気分になるが、これだと「働く」こと前提だから、良心の呵責がないのかも知れない。 兵士が戦線で休むようでもあるし、俳句の「侘び寂び」の精神と通底するようでもある。 自分が死んだあと、こんなささやかな幸せしか知らなかった男がこの世に生きていたことなど、まったく気に留められることもなく、忘れさられていくに違いない。

２月１３日 春 を 呼 ぶ 嵐 響 け ブ ラ ン デ ン ブ ル グ 第 ３ 番 ア レ グ ロ

２月１０日 黄 金 の 枯 れ 萱 光 る 山 の 裾 枯 れ 山 に 鶯 求 む 初 春 か な 枯 れ 山 に 登 り て 空 の 眩 し か り

２月９日 春 寒 や 山 の 庵 に 月 天 子

２月４日 今日は佐久間氏とうちの畑の近くの山の中で巨樹探索をしました。 樹高1.3メートルの位置で幹回り3メートル以上だと巨樹です。 ただし樹高1.3メートル以下の位置で分枝している「株立」のときは、主幹が2メートル・合計3メートル以上で巨樹と認定されます。 今日は半日で５本の巨樹を新たに見つけました。 写真のスダジイは単幹木で幹回り5メートル以上。通例この大きさになると胴枯れして幹が空洞化しますが、この樹は枝の枯損すらなく元気でした。 うちの畑の近くの山にこんないい樹があるとは。… 涸れ沢の縁の見晴らしのいい場所にあるので、これからも冬に来て着生した蔓を払って手入れをし、ついでに日向ぼっこでもして帰ろうと思います。 自分専用の御神木が出来ました。

２月２日 林 床 の ア オ キ の 翠 春 ま だ き

２月２日 腹 割 れ し 椎 の 古 木 や 木 芽 月 巨樹・巨木林の会全国フォーラム2020年10月10日～12日、今年は三宅島にて開催。 一昨年の冬、三宅島の山の中をさまよい歩き3000本近い巨樹を見つけ出した森林作業員の佐久間文夫氏と林道工事現場で意気投合し、以後氏の活動を支援しています。（三宅島巨樹の会・会計担当）

１月１９日 日 溜 り を 渡 り し 人 や 冬 の 道 鈴木雅明「イギリス組曲第４番サラバンド」を聴きながら