東京都三宅島
塩田冬彦 | 汐田ファーム
パッションフルーツ、パパイヤ
汐田ファームの塩田冬彦です。東京都中野区出身。伊豆諸島三宅島在住です。
就農当初は伊豆諸島の特産であるアシタバの露地栽培を試みましたが、農業指導員の方より中古ビニールハウスを斡旋してもらい、パッションフルーツの栽培を勧められたので始めました。
栽培に際しては、かねてからのこだわりである有機栽培を試みましたが、なかなか思うようにいかず、試行錯誤の末ようやく6年目の去年より納得のいくものができるようになりました。
パッションフルーツは三宅島の風土に合っていたらしく良品ができ、また病虫害にもきわめて強く、施設園芸でこれほど無農薬栽培に適した熱帯性作物は、他に思い当たらないほどです。
現在パッションフルーツと青パパイヤを栽培していますが、他にドラゴンフルーツ・島レモン・アロエベラ・イチジクなどの栽培も試行しており、徐々に品目を増やしていく方針です。
【こだわり①:化学合成農薬・化学肥料の不使用】
慣行栽培では、特定の害虫が大量発生したり、病気が広がったりしやすいといえます。これらは基本的に、収量を上げるために過剰な窒素肥料を投与することに起因すると言えます。例えばパッションフルーツの無農薬栽培に関しては、アザミウマの発生をいかに抑えるかが要点になります。そのため、当農園では、化学肥料を使用しないだけでなく、油粕など窒素分の多い生の有機物の施用も極力回避しています。
代わりにバットグァノなど高リン酸有機肥料、カニ殻粉末、カキ殻粉末・海藻粉末など海産ミネラル資材の施用により、土壌環境の健全化を図り、無農薬栽培を実現しています。
【こだわり②:緑肥の活用】
有機栽培においても牛糞堆肥・豚ぷん堆肥・鶏糞などの厩肥(家畜糞尿堆肥)を使うことが一般的ですが、当農園ではこれらの使用は極力回避しています。 というのも家畜には病気を予防するために抗生物質などの薬物が投与されていることがあり、化学物質・重金属などが蓄積する可能性があるからです。 またこれらは土中で腐敗発酵しやすく、適切に施用しないと土壌環境が悪化する傾向があります。 したがって当農園では、堆肥としてこれらを投与することは控え、代わりにエン麦・ヘアリーベッチ・ソルゴー・クロタラリアなど緑肥を栽培し、土中にすき込んでいます。これにより土壌に腐植質を供給すると同時に、土壌線虫などの発生を抑止しています。
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