松浦光也 | 山時繁

　私たち夫婦は、山形県鶴岡市の里山で山菜やきのこ、イタヤカエデの樹液などを採取し販売しています。 　鶴岡市は四季折々の豊かな食材に恵まれており、日本で初めてユネスコ食文化創造都市にも認定されました。 　イタヤカエデの樹液との出会いは5年ほど前です。山形、福島、新潟でそれぞれ樹液を採取している皆さんと、樹液の採取を快諾してくださった山主さんとのご縁により、少しずつ採り始めました。 　イタヤカエデの樹液には木が育つために必要なミネラルなどが豊富に含まれています。その樹液を採取できるのは、雪解けの時期（2月から3月初め）の１週間程度であり、量も限られています。採取した樹液は透明でほんのりとした甘さがあります。この樹液を40分の1程度まで煮詰めたものがメープルシロップです。 　この大変希少なイタヤカエデの樹液をぜひ多くの人に味わってほしいと思って作ったのが「かえで水」（メープルウオーター）です。 　昨年までは地元でのみ販売していましたが、量も少し増やすことができるようになったので、ぜひ多くの皆さんに飲んでいただきたいと思いポケットマルシェに参加することにしました。