山口 平 | ちへいの畑

私たちの畑は、夫婦2人で切り盛りする小さな畑です。 農薬や肥料を使わず、虫と草と野菜と人間（時々けもの）がともに過ごす畑です。 固定種の野菜を栽培し、できる限り種採りをして翌年その種をまいています。 ちへいの畑で育った野菜から採れる種は、この土地を記憶し、ちへい野菜になっていきます。こぼれた種から自然発芽する野菜たちも多く、楽園のようにいろんな野菜が自由に育っているゾーンもあります。 草や虫にもまれながら育つ野菜たちは、しみじみとしたおいしい水の様にスーッと身体に染み込んでいく気がします。 野菜も私たち同様に生きものなので、気候や天気の影響で、時々苦かったり味が薄かったりすることもあるのですが、私たちはその味に寄り添って、どうやっておいしくいただくかを考えます。それが人間らしい自然なことのように感じます。 配送にはリユースダンボールを使用しています。スーパーに行けばたくさんあって、誰も使わなければごみとして処分されるものですが、まだ使えます。 野菜の包装にもできる限りビニール袋を使わないようにしていますが、葉物は鮮度を保つためビニール袋で、根ものや実ものは基本は新聞や紙に包んで送ります。