地域おこし協力隊活動を経て運命的に出会った道志村のクレソン栽培。清らかな水の恵みを得て、クレソンの美味しさは生まれます。クレソン栽培は通年で水を流すため、畑というより田んぼに近いです。常に泥の中をももまで丈のある長靴を履き作業をします。収穫は野菜コンテナを2～3ケース持ち歩きます。重労働のため農家の高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加が緊急課題です。村内の有機クレソン栽培先駆者に教えてもらいながら、2016年12月に夫婦で合同会社BioCresson(ビオ・クレソン)を立ち上げました。まだ小規模なため認証は取得していませんが、有機栽培の基準で生産しています。もともと農家出身ではないからこその視点で、クレソンに向き合っていきたいと考えています。 　クレソンを栽培している、といっても実際大きくなるのはクレソン自身の力。私達はクレソンが育ちやすい環境を整えることしかできません。地球からの、自然の恩恵に感謝し、常に謙虚さを忘れず、農業という素晴らしい職業に出会えたことに感謝して毎日作業させていただいています。クレソンを必要としてくださる方に、真心こめてお世話したクレソンをお届けしていきたいです。 　圃場は、山梨県道志村と、富士吉田市、他に静岡県富士宮市にもあります。横浜市の水源となっている道志川の水をはじめ、富士山の湧水と雪融水が流れ込む冷たい水の恵みを得て栽培しています。 　またクレソンは、マイナーな作物ですが、様々な料理法で新たなクレソンの世界と出会っていただけるよう、メニュー開発をしています。そこから、はねだしクレソンを生かしたクレソンぺーストが生まれました。ぜひ一度ご賞味下さい。