青森県十和田市でカウボーイを目指している佐々木基(ささき　はじめ)と申します。 黒毛和牛の繁殖と短角牛を生産しています。 短角牛は旧南部藩で運搬、農耕用に飼われていた南部牛と海外の品種を掛け合わせて改良された和牛の一種です。 赤毛の体毛に堅牢な骨格が特徴的でお肉は赤身の旨味が凝縮された濃い味がします。 現在日本に出回っている和牛肉の9割以上は海外から輸入された濃厚飼料により肥されサシを目指した生産されたものです。 短角牛もしかり、子牛の頃は放牧されますが基本30ヶ月出荷の穀物肥育がほとんどです。 私は国産なのに蓋を開けてみると8割方海外産の餌で育てられたものを国産と呼んでいいのか疑問に思い100%国産飼料での牛肉生産に乗り出しました。 【 SASAKI FARM のお肉はとは？ 】 夏場は放牧、冬場は地場産の牧草、発酵稲に加えて大豆やリンゴカス、おから、南部せんべいのミミ、醸造副産物を給与し100%北東北から産出される餌を給与し育てています。 現在はこどもを産んだ経験のある経産牛を中心に飼育しています。 経産牛は出産を経験することで身体も大きくなり、長年栄養ある餌を食べるため若い牛よりも味の濃いお肉に仕上がります。 【 四季によって変わる肉の味 】 夏〜秋 放牧では青草ばかり食べるためほのかに牧草地にいるかのような草の香りが漂よい、脂肪が少ないさっぱりとしたお肉に仕上がります。 冬〜春 厳格な北国の冬に耐える為脂肪を蓄えます。自家牧草や醗酵飼料、副産物給与で脂ののったジューシーなお肉に仕上がります。 野菜やジビエに旬があるように牛肉にも『旬』があります。 お客様それぞれがお好みの旬をみつけその時期の食材とお酒で食の恵みを感じて頂けたら幸いです。 【 生産から精肉まで… 】 本来は生産者、卸、肉屋又は生産者、肉屋で流通するのが一般的ですがSASAKI FARM では生産者自らが精肉カットまで行いお客様の元へお届けします。 命を払い我々の糧になる牛のため骨の髄まで余す所なく使ってあげたい、食べてもらうまでが生産者の責任という考えのもと精肉又は加工品にて皆様に堪能して頂きたいと思っております。 【 将来設計 】 将来的には廃れつつある中山間地域の『里山』を農畜林連携により再び共生、共存の道を辿る事が目標です。 針葉樹の山を広葉樹の森へ。 野生と家畜と人が共存し、農業生産を行える実績と普及に貢献したいです。 就農の経験が浅いうえ、全国でも極小数しかチャレンジしていない牧草牛肉の生産は皆様のご支援とご理解がなければ普及しません。 これを機に食を意識や本質を知るきっかけになればと思います。 毎年向上するSASAKI FARMお肉を是非ご堪能ください。