岩手県和賀郡西和賀町
渡辺哲哉 | 奥羽の山里農村いちば
米・にんにく・小麦・たらの芽
◆岩手県西和賀町在住、「奥羽の山里農村いちば」を運営する渡辺哲哉です。出身地は広島県で大学時代を長野県で過ごしたことでその後の進路にも影響を受け農村生活へと心が向いていきました。自然栽培のお米や有機質のみで栽培したにんにくや小麦、そして早春のまだ雪深い農閑期の仕事として始めたたらの芽も出荷しています。多雪の冷涼地帯のため、作目・品種には制限がありますが、近年は全体的な温暖化の影響を受けて少しプラスになった感じも受けています。
◆農家になった経緯
都市生活者として暮らした中で、山深い田舎で農的な暮らしをしたいと心の片隅でずっと願っておりまして、30歳の年に決心しました。バイクで田舎を探す旅を重ねながら準備期間を過ごし、大学卒業後10年暮らした東京から岩手県西部の奥羽山脈の麓の山里・沢内村(現 西和賀町)に脱サラ新規Iターン就農し、早や30年近くが経過しました。少年時代に読んだ「釣りキチ三平」の影響映像が心の底に根強く生きていて、いまのこの奥羽の暮らしがあると思っています。
◆地域の紹介
秋田県との県境に位置する西和賀町は2mの積雪となる雪国で、コンビニも1軒もないまぎれもない本当の田舎です。厚い雪布団の下で眠るにんにくや小麦がが他所よりも半月以上遅れて7月に収穫となり、逆に積雪前に十分な生育を確保するために、秋の作付けは半月以上早く行うような土地柄です。豊富な雪解け水で柔らかく育ったワラビなど山菜王国になります。切り花の「りんどう」の産地でもあります。田舎らしい景観の土地というのはどこにでもありますが、この西和賀地域は紛れもなく地理的にも奥深い山里になります。
◆栽培上のこだわり
肥料を多く与えない農法にとって、新しく品種改良された品種よりも古い在来種(長稈品種)が合っていると感じます。「亀の尾」などの昔の米やスイスの古い小麦などを絶やさず育てています。自然乾燥へのこだわりがあり、穀物もにんにくもハセ掛けで乾燥させています。緑肥栽培を取り入れていて、小麦やにんにくなど夏に休耕期間がある作物はその時期に緑肥を栽培しすき込み土壌改良を進めます。また主ににんにくに米ぬかをしっかり与え乳酸菌に満ちた土壌作りすることもこだわりの一つです。
◆日々こころがけ目指していること
自然豊かな土地でコツコツと自分の育てた作物に向かい合う生活は、しっかりと「生きているんだ」という手応え感とか、心の充足感を満たしてくれますし、人間としての大事な原点のようにも思います。都会の多様な職業選択できる可能性とはまた異なった、事業を個人で作り上げる生き方、田舎の野良の生活も意義あるライフスタイルなのではないか。近年他地域からの当地への移住ラッシュが見られるようになり、それも新しい価値観の目覚めみたいに感じます。そんな農山村の暮らしや自然について思いを巡らし発信していくことも農業を営む中で続けていきたい要素だと思います。
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