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仕事柄、米の流通業関係者とよく話しをするんだけど、 消費者の皆さんの多くは、米（精米）は工場で出来ていると思っているんだよね　とよく聞く。 確かに、米流通業界の精米工場では、多数の産地や多数の生産者が栽培したお米を仕入して、県産別や品種別に多数の生産者のお米をブレンドして品質・食味を整える。その生産者は収穫量が第一なんだ。 精米工場は歩留まりが大事なんだ。 対して、多くの産直生産者は自分の思いが有って栽培したお米を精米して販売している。 美味しくなければ売れないし 価値と価格が合わなければなかなか買っても頂けないけど 思いが違うということは解って頂きたいし 作物も収穫物も栽培する人の思いで当然ながら違ってくるんだ。

この機械は米粒食味計です。高価な測定機械なのですが美味しいお米を作る為に導入して測定数値を参考に用いています。 この数値は「あきたこまち」の白米を測定した結果です。 白米の測定はアミロース、タンパク質、水分の測定値により食味の点数が出ます。 これまでにアミロースやタンパク質含有量が低いほど美味しいとされてきました。 水分は玄米で15％程度に調整していますが、精米時の熱で水分が少し低くなるようです。 私としては、この点数からしても上出来と判断しておりますが、 美味しさは、この他の旨み成分も係わってきます。