結城嘉朗 | 有限会社 結城水産

◆（有）結城水産の結城嘉朗(ゆうきよしあき)です 宮崎県延岡市にある離島、島浦島で生まれ、県外でスーパーの魚屋を経験し、数年前に島に帰ってきて養殖業の跡を継ぎました。結城水産は祖父の代より養殖業を始め、50年以上島浦の海で事業を続けてきました。長年のノウハウを活かして現在は少量多魚種生産の新しい養殖業を目指して活動しています。 ◆これまでの養殖業を変えたい 島に戻って事業を継ぐ前はサラリーマンをしていたのですが、自分で全て意思決定できるわけではないことに不満がありました。実家に戻り会社を継げば責任や周りの目は厳しくなりますが、自由に自分のアイデアが実行できることに魅力を感じ養殖業を継ぐことにしました。また、養殖業を行う父や、負債が重なり事業を畳むしかなくなった同業者の叔父さんたちを見てきて、生産者に価格決定権がなく市場の相場に左右され、大変な作業の割に労力に見合った報酬を得ているとは言えないこれまでの養殖業を変えたいという想いが強くあります。 ◆地域と生産物について 島浦島はリアス式海岸の日豊海岸国定公園にあり、黒潮が流れる日向灘に囲まれています。あまり荒れることがない穏やかな海のため毎日の魚の管理がしやすく、潮の流れが速いためエサやフンなどが滞留しにくく水の大変綺麗な環境で育てています。また、島浦島は昔からまき網漁が盛んで新鮮なアジやサバ、イワシなどが豊富に獲れます。朝どれの青魚を急速冷凍し、魚に与える直前に栄養剤などでビタミンやミネラルを補給したオリジナルのエサを作って育てています。