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山崎喜生

栃木県芳賀郡益子町

山崎喜生 | 山崎農園

トマトジュース ジンジャーエール ゆずとまくわうりのソーダ

【山崎農園の山崎喜生です。】 古くから焼き物の里として知られる栃木県益子町の農家にうまれました。山崎農園は私で4代目になります。 子供の頃から両親や祖父母が農作業をしている姿を見て育ち、当たり前のものだと感じていました。大学卒業後、運送業や東京での野菜販売の仕事の傍ら、自ら新たな品種の野菜を試験的に生産していました。不規則な生活を送っていた自分も含め、周りの大切な人たちにもちゃんとしたものを食べて欲しいとおもったのがきっかけです。 【代々無農薬栽培をしています】 父親の代から減農薬、無農薬栽培で年間100種の野菜を育て販売しています。今回トマトジュースのできた背景には、地域が抱えている課題があります。私の住んでいる西明寺地区は稲作の1単位あたりの区画がせまく、生産コストと労力が合わなくなっています。就農者の高齢化も相まって、空いた水田も目立つようになってきました。このような状況が増える中で、現状を打破する可能性の1つとして、私の1番好きなトマトを作る事にしました。 【自然本来の環境で育てたトマト】 一般のトマトは雨を嫌うのでビニールハウスでの栽培となりますが、このジュースになっているトマトはすべて、自然本来の環境の中で育てた苗たちです。ロスを最小限に抑えるために手間ひまをかけ、赤くなれたものだけを厳選してジュースにしました。 このトマトジュースをたくさんの方に飲んでいただくことで、新たな借り手のいない地域の田畑を有効活用できる可能性があります。 【森と人との関わりあい】 子どもの頃、冬になると森へ木の葉さらいについていったのを思い出します。手伝いは程々に父親が木の枝にロープをかけて作ってくれたブランコで遊んだ思い出があります。今思えば、その頃から森と人との適度な関わり合い方を見てきたような気がします。クヌギやコナラを薪として使い、落ち葉は堆肥に、下草は家畜の飼料に、そして間伐材キノコ栽培の原木にと、雑木山のすべての循環に根ざしたくらしがありました。 ひと時は手付かずの竹林や林が増えつつありましたが、3年前から月に2回、獣害対策の兼ね合いもあり、地域の青年部や環境保全会で山の下草刈りするようになり、集落全体の景観も戻ってきました。農業経営にもしっかり取り組みつつ、やはり環境との調和を大切に、その土地に根ざしたくらしを風土・風景として継続していきたいですね。 【モノ・人・情報が循環する場になれたら】 現在もメディアや行政と連携させていただき、グリーンツーリズムなどに取り組んでいます。興味のある方々にお越しいただき、交流の場作りや新たな試みを通して『モノ・人・情報』が循環する場になれたらと思っています。多様な価値観や職業の方に開かれた農園でありたい。益子は、たくさんの魅力的な人や場所に出会える土地なので、気軽に長期滞在していただける拠点を設けられたらと考えています。 ケミカルよりナチュラルな食べ物をつくり続けたいですね。
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