宮城県登米市

鎌田大地

木漏れ日農園

農薬化学肥料不使用野菜、平飼い有精自然卵、日本ミツバチの蜂蜜

【木漏れ日農園の鎌田大地です。】
ふるさとである宮城県登米市の畑で、いろいろな野菜作りに挑戦しています。農園名は、木漏れ日の射し込む豊かな里山で、人と自然が共栄する環境を作りたいという思いから名付けました。2015年4月就農、おいしく安全な野菜作りのために日々勉強に励んでいます。

【高校2年生で心に決めた道】
「農家になる」。高校2年の時に両親と祖父母に宣言しました。今後自分がどう生きていくのかを模索した結果の言葉でした。しかし、兼業農家である父方の祖父母は「百姓なんてなるんじゃない。」と反対されました。地域でも良い米を作ると評判の祖父母に農家になることを反対されたことはとてもショックでした。しかし、それと同時に「やってやる。うまくやれる方法があるはず。」とやる気がわいてきました。
そのころ、林業を営んでいた母方の祖父母の家は空き家になっていて、家と山の境目がなく、農地も荒れ放題になっていました。夏休みなどは親戚一同が集まった思い出の場所を何とかしたいと思い、山間地域農業の成功例を調べ、農林畜産業の複合経営を知りました。これなら母方の祖父母の土地も父方の農地も活かした農業ができると考え、農業経営を学ぶため、東北大学農学部農業経営経済学研究室に進学しました。
大学では勉学の傍ら、若手農家コミュニティに参加し様々な農家と交流し作業の手伝いに行ったり、冬場は森林管理をしているNPOで木こりの修行をしたりと、技術とつながりづくりを行っていました。
2015年3月に大学を卒業後、同年4月に木漏れ日農園を開業しました。
約160アールの畑で、登米市伝統野菜15種を含め、年間約70品種の野菜とハーブを農薬や化学肥料を使わずに栽培しています。

【自然からエネルギーをもらいながら】
現在使っている畑のすべてが20年以上耕作放棄されていた土地でした。就農したばかりのころは機械もろくに持っていなかったので、ほぼ手作業で耕作放棄地を開墾し、農地にしました。「こんな土地で作物が育つのか」、という不安もありましたが実際に作ってみると味も香りも強い野菜ができました。その理由は畑を囲む豊かな里山にありました。落葉広葉樹が多い里山に囲まれた畑は、長年その落ち葉が堆積し腐葉土層がつくられていました。また、害虫が発生しても、それを食べる益虫も多く、無農薬であっても被害はひどくなりませんでした。
豊かな里山と生態系の中で元気に育つ野菜を食べていると、自然からエネルギーをもらえる気がします。

条件不利地と呼ばれる山間地域で若者でもしっかり稼いで楽しく暮らしていけるモデルケースになりたいと思っています。
そのために現在は農業のほかにも、学生時代から続けている冬場の林業修行、養蜂(日本ミツバチ)、平飼い有精自然卵養鶏(純国産鶏もみじ)、狩猟などを行っています。
数年後には友人たちと農業法人を設立し、農林畜産業の複合経営を始める予定です。農林畜産業の複合経営を確立し研修生を受け入れ、全国の山間地で活躍してもらうことが、私の夢です。