中村謙一 | ノラマメ堂

｢ノラマメ堂｣は、二つのアルプスに囲まれた長野県上伊那郡箕輪町で、化学農薬、化学肥料、動物性の肥料・堆肥を使わずに、夫婦二人でこじんまりと、少量ずつですが多品目の野菜、ハーブなど色々な植物を作っています。 『食卓を楽しくする様々な種類、サイズの植物』 一般的な野菜以外にも、「なくてもいいけどあると楽しい」をテーマに、変わった野菜、ハーブ、野草、分け隔てなく、いろいろな食べられる植物を少しずつ栽培しています。 その植物も、例えばルッコラだったらサラダに向く小さめのサイズから、炒め物に向く少し大きめなサイズ。やはり炒め物や天ぷらなどでおすすめの｢つぼみ菜｣まで、小さなサイズから最後の花まで(植物によっては種までも)、植物の成長に応じた色々な楽しみ方をしていただけるようにと考えています。 『化学肥料、動物性の肥料・堆肥不使用の不耕起栽培』 根をしっかり伸ばし、土壌微生物の力を借りながら栄養分をバランス良く吸収して成長していく状態を思い浮かべ、一部を除き、いったん立てた畝を不耕起、または手押しの小型耕運機などでの浅耕で栽培しています。刈った草や、刈った草や野菜の残渣を堆肥化したものを敷いたり育苗土に使ったりするくらいでほぼ無施肥での栽培ですが、生育具合を見て、米ぬか、油かすなど、またはそれらベースにした植物性の肥料を使って栽培しています。 『化学農薬不使用』 畑にはいろいろな虫や生き物が居り、中には植物を食べる「害虫」と呼ばれる虫もやってきます。当園ではある程度草を生やし、「益虫」と呼ばれる、そういった虫を食べる虫やカエルなどの小動物が棲む環境を作るよう心掛けています。 種子、種芋類は、自家採種したもの、購入したものの両方を使っています。また、購入する種子は、それしか手に入らない(手に入りづらい)などやむを得ない場合を除いて種子消毒されていないものを使用するようにしています。 基本的には種から栽培しておりますが、金時草、さつまいも、一部のハーブや山菜類など種からの栽培がしづらい植物は購入した苗からスタートすることもあります(その後は他の種からのものと同様、化学農薬・化学肥料・動物性肥料堆肥不使用での栽培です)。